子育てアカデミー

親 地方移住

みらぴか認定サポーターの上田です。
「子育て世代の移住について」というテーマで移住に関する様々な情報を書かせて頂いています。

今回は子育て世代の移住に関して、メリットや魅力点をご紹介しつつ、これまで触れてこなかった注意点や今だからわかる「実は移住をしなくても叶ったこと」ついて綴っていきたいと思います。

移住してよかったこと、もちろんあります。
移住前のほうがよかったことも、もちろんあります。

大前提として、移住は“手段”であり、移住そのものが“目的”ではない、という意識を忘れないことが大切だと思います。その目的によって、同じ状況でもある事象がメリットに感じる人もいればデメリットに感じる人もいます。

「子育て世代の移住」、“子育て世代にとって”どのようなことがメリットやデメリットだという、挙がってきている声や実体験から、注意した方がよい点について、触れていきたいと思います。

移住経験者の声から見る子育て移住のメリット・デメリット

子育て世代の移住者は経験から以下のようなメリット・デメリットの声が挙げられています。

<移住のメリット>
・同じ家賃や取得費で、都会よりも広い家に住める
・土地や家賃が安いぶん、教育資金へまわせる
・満員電車での通勤から解放される
・子どもをのびのびとした環境で育てられる
・近隣住民との交流を持ちやすい

<移住のデメリット>
・交通機関が発達しておらず、自家用車がないと生活が不便である
・教育の機会と選択肢が限られる
・子どもの送り迎えに時間がとられる
・医療機関が少ない

ここでは、特にデメリットとして挙げられた「教育の機会と選択肢が限られる」と「子どもの送り迎えに時間がとられる」について私の実体験も踏まえもう少しお話しますね。

教育の機会と選択肢が限られる

遊びや情緒教育の面では素晴らしい環境が広がる田舎ですが、教育ではどうしても選択肢が限られてしまいます。

小・中・高校含め、私立学校は少なく、習い事や塾なども少ないため、教育に関する選択肢は多いとは言えません。また、公立校は徒歩圏内に最寄りの駅があることが多いのですが、私立校は最寄り駅がないことも多々あります。

「私が子育て世代の地方移住をしようと思った理由と実際にしてみての感想」で書いた通り、我が家の移住を機に「森のようちえん」に娘が通っていますが、実際に卒園後の事を考えると、その選択肢はとても少ないと感じています。「絶対ここ!」という目当ての小学校があるわけではなく、おそらく我が家の経済的な状況からも地域の学区に合わせた公立の小学校に上がるのではないかと予想しています。

今通っている幼稚園の教育方針は特殊であり、子どもの内から湧き出る「やりたい」を大切にする為、評価に関わる言葉や行為をできるだけ保育に入れないようにしています。例えば、子どもたちが描いた絵や工作などの作品は「あえて飾らない」ということや、保育中に行う子ども達の劇は「あえて披露目会を行わない」などです。その為、卒園生は公立の小学校に入学したときに、日常のテストの存在や通知表などの成績基準の存在に混乱するケースが多いと聞いています。そういった意味で幼児期と就学後でのギャップは大きいのではないかと予想しています。
(私自身、その覚悟を徐々にもちつつですが 笑)

子どもの送り迎えに時間がとられる

地方は幼稚園や学校までの距離が都心とは感覚が違います。
実際、我が家も娘の幼稚園まで毎日車で往復50分かかります。

そして小学校や中学校について、徒歩1時間半やバス停まで徒歩40分+そこからバスでさらに30分なんてことが当たり前にあります。さらに路線バスは1日に2本などほぼないという状態だからこそ、幼稚園や学校はもちろん、ましては習い事や塾など、すべての送迎時間が親の務めになります。私もそうですが、現実問題、親としても仕事や家事をしながら、子どもの生活に合わせて送迎をするというのはなかなかしんどいものです。

メリットもあればデメリットもある。後悔しないためにできること。

私の実体験からも見て取れるように、デメリットとしてあげたことを全部把握できているケースというのは稀です。ある程度予想できていたとしても部分的であったりと、想像以上にギャップとして感じるかと思います。

したがって、「後悔の念」が大きくなるという自然の心理だと思います。その「子育てを軸に考えた移住」を始めることで起きて来る「ギャップ」を少なくするための方法=「後悔をしないための方法」をいくつか紹介していきましょう。

✓移住の「目的」を再認識する

デメリットもある前提で、移住をしてでも叶えたいこと(目的)は何かを再認識することが大切だと感じています。

私の移住体験でいうと、「私が子育て世代の地方移住をしようと思った理由と実際にしてみての感想」で紹介した通り、移住の目的は「ありのままの自分が好きな子に育ってほしい、そのための環境を整える」ということでした。移住準備の段階で、幼少期や就学後のことを考えると教育の選択肢は移住をしない方が多いということは、なんとなく感じていました。また、移住後に「こんなに子どもの送迎に時間がとられるとは」という驚きもありました。

しかし、そのどちらも親が感じるデメリットであり、子どもにとって直接的なデメリットにはなっていないのです。

✓なるべくたくさんの情報を入手する

医療機関の充実度や周辺の学校の情報など、事前に情報を入手することは大切です。

特に、学校の情報については「どの年齢で何を経験してほしいか」によって、それが叶う環境があるかどうかを点ではなく線で調べておくことが重要だと思います。我が家の場合、一番大切にしたいのは幼児期である就学前の環境だと夫婦で一致し、就学前に魅力を感じる園に出会うことができました。その後の選択肢は未知ではあるものの、納得の上で移住をしたので後悔はありません。

しかし、子育ての中で「どの年齢でどんな経験をしてほしいか」、その価値観はそれぞれであり、現在のお子さんの年齢や状況によっても変わると思います。お子さんの年齢と環境を重視した情報を集めておくと、移住後のギャップが少なくなると思います。

「何をしたいか」よりも大切な「どうありたいか」

ここまで移住についてコラムを書いてきていますが、移住に限らず、子育てに関して今の環境に「漠然とこのままでよいのかな」と感じることってあると思います。私自身、共働きで子どもを保育園に預けながら日々分刻みで時間に追われる生活を送る中で「このままでよいのかな」という違和感から、子どもにどう育ってほしいか、親としてどうありたいかをひとつひとつ整理していった結果、目的に到達する為の手段がたまたま移住でした。

子育ての中で大切にしたいと思うことは、きっと100人いたら100通りの親御さんの価値観が隠れていると考えています。

「親として何を大切にしたいか、どうありたいか」を整理することによって、必要な環境を見つけられることもあると思います。日々の子育ての中で何か不安に感じることはどこから来ているものなのか、もし一人で考えても答えを出すのが難しい・・・ということがあれば、いつでもご相談くださいね。

上田さんのプロフィールやコラム一覧をもっとみる

よければみなさんの素朴な疑問やお困りごとがあれば気軽に話してみてください。
お試しで30分からお話しいただくことができます。

以下のLINEに友だち登録いただき、オンライン相談についてチャットをいただければ、時間の調整もすぐにできますので気軽にご連絡ください。

LINEに登録してお得な情報を入手する

上田 さや香

みらぴか認定サポーター
大学で臨床心理学を学ぶ。「対話を通じて人の役に立ちたい」という軸をもとに人生のターニングポイントに携わりたいと気持ちから、ウェディングプランナーとしてキャリアをスタート。その後、大手人材紹介会社に勤務し、アドバイザーとして転職支援をはじめ、社員研修企画・講師を経験。独立後は、企業研修や社会人向けキャリアカウンセリングを中心に従事。これまでキャリア相談は約1,500件、研修講師は約6,000名を対象に実施。不妊治療や特別養子縁組で子どもを迎えた経験、さらには東京から長野への移住といったライフイベントを自身で経験し、「進路選択」や「仕事選び」という一つの側面だけでなく「生き方」という広義の意味で子どもとの関わり方や相談者の想いの整理をサポートを行っている。

子育て世代の地方移住に不安な方は上田さんに相談してみませんか?

相談を申し込む

関連記事

LINE友だちでクーポンプレゼント!

LINE友だちに追加いただくと、
お得なクーポンや最新情報をお届けしています。
ぜひ、友だち追加をお願いします。

お得なクーポン、
最新情報をお届け!

LINE公式アカウントを
友だち追加

みらぴかに関する
質問にもお答えします。
お気軽にご質問してください。

お友だち追加
Copyright 2023 mirapika
オンライン相談に申し込む