憧れの女子校文化祭へ! 〜娘の目に映った理想の先輩たち〜

文化祭 中学生

受験生を持つ保護者としての経験を通じて、同じ境遇の皆さんの役に少しでも立つようなお話ができればと思います。ただし難しいことは書きません、というか書けません。どこの家庭にもある、だけど家族にとっては大切な出来事やひとときを、気の向くまま書いていこうと思います。皆さんも肩の力を抜いて読んでいただければと思います。

憧れの学校へ、でも父は留守番!?

朝のメールチェックほど、心臓がドキドキする瞬間はありません。特に受験生の親となってからは、学校からの連絡や試験の案内など、見逃せない情報が次々と届くようになったからです。

そんなある日、スマートフォンの画面に目を通していると、一通のメールが私の目を引きました。差出人は、娘が志望している都内トップクラスの女子校。某有名大学の付属校であり、人気子役タレントの母校としても知られる、まさに「憧れの的」というべき学校です。

開いてみると、なんと文化祭の抽選に当選したとの知らせでした。実は、この学校の文化祭は毎年大きな話題を呼んでいます。ただし、注目の的なだけに学校側も様々な対策を講じているようで、例えば、部外者の入場には厳正な抽選が行われ、入場時間も午前・午後に分けられています。しかも、入場できるのは受験希望者本人と保護者1名のみという厳しい制限付き。そんな宝くじのような入校パスが、当たったのです。

「よーし、これは僕が……」

と意気込んで切り出した矢先、妻と娘から冷ややかな視線が。その視線の意味するところは明白でした。そうか、こういう時は母親の出番なんですね。特に女子校となれば、なおさらです。

というわけで、父である私は大人しくお留守番を務めることになりました。その間、家でできる受験対策でもしようかと思いましたが、正直なところ、私の方が緊張していたかもしれません。だって、この文化祭での印象が、娘の受験への意欲を大きく左右するかもしれないんですから。

輝く瞳に映った「理想の先輩たち」

「パパ、すっごく素敵な学校だったよ!」

午後3時過ぎ、帰宅した娘の目は、まさに文字通り輝いていました。玄関に入るなり、靴も脱がずに興奮気味に報告が始まります。

個々の催し物についてはさらりと流しつつも、「生徒のみんながおしゃれでかわいいの!」と、その一点については熱く語り続けます。制服の着こなしや、髪型、さらには話し方や立ち振る舞いまで、すべてが憧れの的、そのままだったようです。

「お化粧は控えめなのに、とってもセンスがいいの!」
「文化祭の企画も、アイデアが斬新で面白かった!」
「先輩たちの対応が丁寧で、すっごく憧れちゃった!」

僕は昭和世代の古い考えで「勉強ができる子=見た目には無頓着」というステレオタイプを持っていました。でも、今や時代は違うようです。おしゃれは立派な自己表現手段。学力とファッションセンスは、むしろ両立できるもの。そんな新しい価値観に、娘だけでなく私も完全に魅了されていました。

「あんな素敵な先輩たちの仲間になりたい!」

その言葉には、確かな決意が込められていました。妻の表情からも、文化祭見学が大成功だったことが伝わってきます。

思わぬ出会いがもたらした安心感

文化祭の醍醐味は、まだありました。会場には受験希望者向けの個別相談ブースが設けられており、在校生が一対一で質問に答えてくれるのです。そこで娘を担当してくれたのが、なんと同じ塾の系列校の卒塾生。しかも、同じく高校受験組だったそうです。

「まさかこんなところで塾の先輩に会えるなんて!」と娘。その偶然の出会いが、より具体的な受験への展望を開いてくれました。

この学校には幼稚舎があるため、もしかすると高校受験組は肩身の狭い存在なのでは? そんな不安も杞憂に終わりました。在校生の話によると、高校受験組はかなりの数がいて、内部進学組とも仲良く過ごしているとのこと。これは大きな安心材料となりました。

「むしろ、いろんな中学校から来た人がいる方が、学校が活性化するって先生方も言ってます」

そう教えてくれた先輩の言葉に、娘はすっかり勇気づけられた様子でした。

さらに、同じ塾出身という縁もあって、受験対策についても具体的なアドバイスをもらえたそう。例えば、一般入試でよく出題される分野や、勉強法の工夫など、先輩だからこそ知っている「生の情報」を惜しみなく教えてくれたのは、親としても非常にありがたかったです。

文化祭が見せてくれた「学校の素顔」

「お母さん、あの制服を着て、あの校舎で勉強できたら素敵だよね?」

帰り道、娘がそうつぶやいたそうです。文化祭で見た景色が、もう彼女の中で「憧れの風景」になっていたのでしょう。

この記事が掲載される頃には、各校の文化祭シーズンは終わっているかもしれません。でも、もし今、中学1年生や2年生で、ぼんやりでも進学したい高校があるのなら、来年の文化祭はにはぜひ足を運んでみてください。

なぜなら、文化祭では学校説明会では見ることができない、その学校の「素顔」を見ることができるからです。生徒たちの生き生きとした表情、先輩後輩の関係性、学校全体の雰囲気……。こういった生の情報は、進路選択の大きなヒントになるはずです。

文化祭から一週間、娘の学習意欲は目に見えて向上しています。机に向かう時間が増え、苦手な科目にも積極的に取り組むようになりました。

「あの先輩たちみたいになりたいから!」

その言葉には、かつてない力強さがあります。文化祭は、単なる学校行事ではなく、娘にとっては良い気分転換であり、やる気の起爆剤になったようです。

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とんび

ライター

中学生と小学生の2人の娘、妻と都内に暮らすライター兼ライターズオフィス経営者。取材で有名大学や一流企業に訪れると、「うちの子もこんなところで……」と妄想を膨らませる今日この頃。上の娘は某有名学習塾に通学中。下の娘も姉の影響で近所の個別指導塾に通い始めたところ。子供たちの塾通いが家の暮らしの中心となっている。ちなみに似顔絵イラストは上の娘が小5の時に描いてくれたもの。

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