いざ本番へ! 受験生の親が知っておくべき入試シーズンの心得とは

受験生を持つ保護者としての経験を通じて、同じ境遇の皆さんの役に少しでも立つようなお話ができればと思います。今回は入試シーズンを迎えるにあたって、志望校の出願から合格発表まで、親として知っておくべき大切なことをお伝えします。

出願手続きの複雑さに戸惑う

いよいよ志望校も決まり、受験本番まで残すところあと1ヶ月余り。これからは粛々と手続きを進めていくだけ……と思いきや、そこにはまた新たな試練が待っていました。

そう、出願手続きです。

最近は私立も公立もウェブ出願が主流となり、昔に比べれば楽になったと思うのですが、それでもまだまだアナログな部分が多く残っています。特に面倒なのが、出願後の書類提出。ウェブで済んだはずなのに、なぜか紙の書類を郵送しなければなりません。

中でも最も厄介なのが「調査書」。これは中学校の担任の先生に書いてもらう必要があるのですが、受験する学校の数だけ必要となります。うちの場合、かなりの数を受験する予定なので……先生、すみません!

しかも私立高校の場合、学校によって書式が違います。手書きOKの学校もあれば、手書きNGの学校も。そんな細かい指定があることを、12月上旬の提出期限までに先生に伝えなければならないのです。この原稿を書いている時は、すでに最初の大仕事をなんとかクリアし、少しだけホッとしています。

デジタル派VSアナログ派の攻防

受験スケジュールは1月中旬から始まり、都立高校の2月21日まで約1ヶ月以上続きます。その間、学校によって集合時間も持ち物も違えば、私立の入試では昼食の要・不要まで学校ごとに異なります。これだけの情報を頭の中だけで管理するのは至難の技です。

この複雑なスケジュールを乗り切るため、私なりに対策を講じました。

それは、スプレッドシートを使った受験スケジュール管理表の作成です。出願日、書類提出期限、必要書類、注意事項など、すべての情報を一覧化。さらに募集要項が掲載されているサイトのリンクも貼り付け、いつでもどこでも確認できるようにしました。さらに、出願書類はクラウド上に専用のフォルダを作り、学校ごとにデータで保存。ほんと、仕事でもここまでしません。

ところが妻は、そんなハイテクな管理方法には目もくれず、募集要項をすべて紙で印刷。「プリンターのインクと紙が無くなったんだけど〜」というLINEが仕事中に飛んできた時は、思わずため息が出ました。なるほど、親からしてそうなのですから、学校でもDXが進まないわけです。

とはいえ、デジタルとアナログ、両方の特性を活かすことで、かえって漏れのない準備ができるのかもしれません。実際、紙の募集要項があることで、家族で情報を共有しやすくなったのは確かです。

合格発表後の”スパイ大作戦”!?

実は、受験が終わってからが本当の勝負……かもしれません。

なぜなら、合格発表から入学手続きまでの期間が驚くほど短いからです。第一志望に合格すれば何の問題もありませんが、もし不合格だった場合、第二志望、第三志望へと順に手続きを進めていく必要があります。

塾の講師から聞いた話によると、第一志望の合格発表と第二志望の手続き締切が同じ日、しかも移動時間を考えると受付時間に間に合わないというケースもあるとか。その場合は、両親で手分けして、片方が第一志望の合否を確認したら即座にもう片方に連絡し、第二志望校で待機している親が手続きを行うという、まるでスパイ映画のような作戦が必要になるそうです。

手続きの際は入学金も必要です。私立高校の場合、20万円前後の現金を用意しなければならず、これもまた頭の痛い問題。合格したらしたで、授業のほか、さまざまな費用がかかります。東京都の場合は一定の補助が出るとはいえ、それは入学後のこと。入学時には、多いところだと100万円以上の現金が必要となります。学資保険の一時払いがいくらになるのかチェックしたのは言うまでもありません。

とにかく、合格発表が重なる週は、我が家は大混乱必死。私は真面目に仕事を休む覚悟でいます。まさに家族総出の臨戦態勢というわけです。

最大の敵は体調不良!?

とはいえ、やはり一番大変なのは受験生本人。特にこの時期、最も心配なのはインフルエンザなどの感染症です。

実は先日、予防接種を済ませていない下の娘がインフルエンザに感染。幸い、すでに接種済みの受験生の娘と私には伝染しませんでしたが、受験当日の感染だけは絶対に避けたいところ。「今のうちに感染させて免疫をつけておいた方がいいのでは?」なんて、ばかな発想が頭をよぎりましたが、そんなことはもちろんしていませんよ。

できることは、しっかり予防接種を受け、日々の体調管理を怠らないこと。冬場は特に体調を崩しやすいので、マスクの着用や手洗い、うがいなどの基本的な予防対策は欠かせません。寒い朝も必ず早起きして、体を慣らしておくことも大切でしょう。

また、万が一に備えて、インフルエンザ等での特例追試の制度についても確認しておく必要があります。事前に調べておくことで、もしもの時の心構えができます。

冬休みに入り、いよいよ追い込みの時期。心配事は尽きませんが、ここまで来たら、とにかく乗り切るしかありません。全国の受験生を持つ親御さんたち、最後まで気を抜かず、全力で駆け抜けましょう!

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とんび

ライター

中学生と小学生の二人の娘を持つライター兼ライターズオフィス経営者。都内在住。上の娘の高校受験を控え、毎日気が気でない日々を送っている。夜中に娘の部屋の明かりが消えるのを確認してから眠る日々が続いている。

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