
受験生を持つ保護者としての経験を通じて、同じ境遇の皆さんの役に少しでも立つようなお話ができればと思います。ただし難しいことは書きません、というか書けません。どこの家庭にもある、だけど家族にとっては大切な出来事やひとときを、気の向くまま書いていこうと思います。皆さんも肩の力を抜いて読んでいただければと思います。
得意だったはずの英語がまさか弱点に
現在、中学3年生の娘は来年春の高校受験本番に向けて、塾では志望校を確定させるための模試を定期的に受けています。全国でも有名な塾なので、その中での成績や偏差値はかなり信憑性が高いと感じています。私立か公立か決めかねているため、とりあえず5教科を受けていますが、やはり中心となるのは英語、数学、国語の3教科です。
国語はまあまあの成績。数学は元々苦手だったものの、担当の塾講師の指導のおかげで、むしろ得意科目になっています。しかし、問題は英語なのです。最近の模試では3教科の中で最も偏差値が悪かったのです。
これは私にとって意外な結果でした。なぜなら、娘は幼稚園時代からネイティブが経営する英会話塾に中学2年生まで通い、英検2級を取るなど、むしろ得意分野にしていたからです。一体なぜこのような結果になったのでしょうか? 受験にも役立つと思って高い月謝を払い続けていた英会話塾は、意味がなかったのでしょうか。
娘から聞いた英語テスト不振の理由
実はリーディングやライティングは苦手分野だったから。
娘に原因を聞いてみると、以下のような理由が明らかになりました。
どうやら娘はリーディングやライティングは苦手で、英検2級は一次試験のリスニングと二次試験の面接で点数を稼いだから合格できたようなものだったそう。
そもそも英検とは、民間団体「日本英語検定協会」が主催する、英語技能の資格試験です。正式名称は「実用英語技能検定」といい、レベルに応じて7つの級が設定されています。文部科学省が後援している信頼度の高い試験です。
1~3級では、聞く・読む・話す・書く、の4技能が試され、試験は一次試験と二次試験の2つで構成、一次試験では筆記試験とリスニング、二次試験では英語での面接があります。
一次試験では、4技能のバランスが重視され、どの技能においてもバランスよくある程度のスコアを取らなければ合格できないような仕組みになっているそうですが、二次試験の英語面接では当然話す力が試されます。
一方、模試ではリーディングやライティングの配点は高く、これが得点を下げた一因のようです。英会話塾での学びは確実に英検合格に繋がっていましたが、英会話ではカバーしきれないところもあるということを実感したのです。
出てくる英単語のレベルが高かったから。
今回受けた模試は都内でも最難関コースだったので、出てくる英単語が英検2級のレベルを超えていたのでは、というのが英検2級を実際に受けた娘の見解です。
これを裏付ける客観的データは言えませんが、普段から勉強に対してストイック、言い訳をしたことがない娘ですから親としては娘の言葉を信じたい。
一説によると、英検2級をTOEFLのスコアに換算すると、61~68点に相当すると言われ、これは高校生で海外留学を目指せるレベルに該当するといわれています。
十分武器になるはずですが、それでも歯が立たなかったということは、それだけ模試のレベルが高かったのではないかというのが考察です。(志望校は都内最難関とされる女子校。もちろん確定前なので、かなり高望みしていますが……)
つまり、英会話だけでは受験対策としては不完全であり、受験する学校のレベルによっては十分ではないということが分かりました。
受験に勝てる英語力を身につけるには?
とはいえ、英語が苦手科目かというとそういうわけではなく、これからの努力で十分リカバリー可能だと思います。また高校や大学の入試では、英語のリスニング問題の重要性が増しており、配点の割合も高くなっています。
また、娘は英語に対する苦手意識がなく、将来は英語を生かした仕事や、海外旅行、海外生活をしてみたいという意識が芽生えています。(インド旅行に行きたいとか、CAになりたいとか、IKEAが好きなのでスウェーデンに住みたいとか……あれ、インドもスウェーデンも英語じゃないけど、まあ英語はどこでも通じますよね)
以上のことから、英会話塾に通わせたことは決して無駄ではなかったと思うのですが、油断は禁物だということが分かりました。というのも、娘が現在の塾に通い始めた小6当時、「英会話塾に通っているから」と、英語の授業を取らなかったのです。
中学3年生になって受験対策として英語の授業を受講し始めたのですが、いささか遅かったのかもしれません。すべての塾や生徒がそうだとは限りませんが、同じような境遇で判断に迷っている親御さんがいらっしゃれば、この経験が参考になれば幸いです。
英会話の習得は重要ですが、受験英語対策も並行して行うことが大切だと痛感しました。娘の英語力を信じつつも、しっかりとサポートしていきたいと思います。
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とんび
ライター
中学生と小学生の2人の娘、妻と都内に暮らすライター兼ライターズオフィス経営者。取材で有名大学や一流企業に訪れると、「うちの子もこんなところで……」と妄想を膨らませる今日この頃。上の娘は某有名学習塾に通学中。下の娘も姉の影響で近所の個別指導塾に通い始めたところ。子供たちの塾通いが家の暮らしの中心となっている。ちなみに似顔絵イラストは上の娘が小5の時に描いてくれたもの。
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