受験生を持つ保護者としての経験を通じて、同じ境遇の皆さんの役に少しでも立つようなお話ができればと思います。ただし難しいことは書きません、というか書けません。どこの家庭にもある、だけど家族にとっては大切な出来事やひとときを、気の向くまま書いていこうと思います。皆さんも肩の力を抜いて読んでいただければと思います。
毎朝5時起きで弁当を作った夏期講習の日々
この原稿が記事になるころには、とっくに2学期になっていると思いますが、全国の受験生の保護者のみなさん、どんな夏を過ごしましたか?
たぶん、家族旅行は来年のお楽しみとして、どこにも遊びにいかずに、過ごしたのではないでしょうか。うちはかろうじて、小学4年生の娘と妻が2泊3日の旅行に出かけたのと、私が高校の同窓会に出席するためにやはり2泊3日で実家に帰省したぐらいで、あとは平常運転。基本的には上の娘(中3)の塾の夏期講習を中心に、回っていました。
そう。夏期講習。夏休みを利用して集中的に勉強する受験合宿のようなもの。うちは泊まりこそしませんでしたが、我が子は2週間近く、都心の大きな会議室に毎朝通い、いつもより広いエリアから集まった塾生たちと、夕方まで文字通り“カンヅメ”(漢字で書くと缶詰とも館詰めとも。かつて作家が旅館に籠って作品を書いたことに由来する)で勉強三昧の日々。彼らはライバルでもあるわけで、大変であったけれど、良い刺激になったようです。
朝から夕方までなので、お昼ご飯は弁当を持参。それを作るのが妻の役目で、毎朝5時に起床して、眠い目をこすりながら卵焼きを焼き続けたのでありました。
おつかれナマでした!(妻が大好きなビールのCM風に)
そんな熱い夏休みも、もうすぐ終わろうとしています。
運命を決める塾の9月の選抜テスト
9月になれば、いよいよ本格的な受験モードに突入です。
うちの娘が通う塾では、9月に行われる選抜テストの結果で、受験までのクラスが決まります。娘はずっと、一番上の難関校受験クラスを維持してきたのですが、最近スランプで成績が下降気味。もし、この選抜テストで及第点を取れなければ、難関校受験クラスにいることができなくなります。テストの結果次第で自分のその時の成績にあったクラスに変わることになります。このテストだけは絶対にクリアしなければなりません。これまでの努力が水の泡と化す可能性があるからです。
思えば、小学6年生で今の塾の高校受験コースを受講するようになってからはや4年。
「え、もう4年?」と我が事ながら、にわかには信じられない気持ちです。
やれ、どこの塾に通おうか、塾が決まったらどこのエリアがいいか、自宅の近くだと同級生が多くて遊びモードになってしまうからあえて少し離れたエリアに通おうとか、家族会議をしたのが4年も前とは。
最初の頃は、毎日塾まで迎えに行ったけれど、そのうち自分一人で帰れるようになり、今では夜9時に授業が終わると、自習室でさらに1時間“残業”して帰るほど。
それを毎日5時間、続けてきたのだから、本当にお疲れナマでした!(しつこい?w)
だからこそ、9月の選抜テストだけは絶対に受かってほしい。
あ、そうか。もう受験は始まってるんだな。
学校のクラスメートより長いつきあいの仲間達
入塾したのが4年前ということは、塾の同級生とも4年の付き合いということに。
最初は10人くらいだったのが、1人減り、2減りで、今では片手で数えられるほど。
その分、結束力は強いようで、受験が終わったら皆で遊びに行く約束をしているそう。
学校のクラスメイトみたい。
というか、学校のクラスメイトよりも長い付き合い。
学校は毎年クラス替えがあり、仮に毎年同じクラスになったとして、長くて3年。
一方、塾は基本的にクラス替えなしで4年。
圧倒的に一緒にいる時間は長い。
たぶん将来、中学時代の思い出として、塾の仲間たちの顔が浮かぶなんだろうな。
壮絶な受験戦争を、ともに戦い抜いた戦友なのだから。
「塾に行くのが楽しい。仲間たちと会えるから」
そう言える娘は、幸せ者なのかもしれません。
4年前、こんなふうになっているとは、誰が想像できたでしょうか。
最初は宿題が多くて泣きながら通い、果たして一年続くのかと心配したほどですが、今は「楽しい」と言える場所に。子供の“成長力”はすごい!
それと同時に、そういう環境を提供してくれている塾にも感謝しなければなりませんね(塾費にはいつも泣かされてますけどw)。
もし、今、塾を選ぼうとしている保護者の方がいたら、ぜひ子供の成長力を信じてあげてください。少々ハードモードかな、というくらいが、もしかしたらちょうどいいのかもしれません(いや、無責任なことはいえませんね。これはあくまでも私の主観です)。
でも、乗り越える山が険しければ険しいほど、達成感や、仲間との連帯感は、強まるような気がします。
青春時代の大切な時間の多くを過ごす塾。
授業の内容だけでなく、そうした環境面もチェックしてみてはいかがですか。
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とんび
ライター
中学生と小学生の2人の娘、妻と都内に暮らすライター兼ライターズオフィス経営者。取材で有名大学や一流企業に訪れると、「うちの子もこんなところで……」と妄想を膨らませる今日この頃。上の娘は某有名学習塾に通学中。下の娘も姉の影響で近所の個別指導塾に通い始めたところ。子供たちの塾通いが家の暮らしの中心となっている。ちなみに似顔絵イラストは上の娘が小5の時に描いてくれたもの。
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