こんにちは。みらぴか認定サポーターの佐々木です。
高校受験は、子どもの人生を左右する重要な選択です。子どもが納得できる進路を選ぶためには、親のサポートが重要になってきます。今回は、高校受験で親はどのように関わっていくのが良いか、保護者ができる6つの対策についてお話しします。
コミュニケーション:子どもの良き相談相手となる
高校受験は子どもにとって大きな一歩です。子どもにとって親が良い相談相手となり、何かあった時にはすぐに相談できることが重要です。
高校受験を控えた子どもは、進路のことや勉強のこと、さまざまな悩みを抱えています。まずは子どもが安心して話すことができる環境づくりを意識しましょう。普段から子どもの考えや悩みに耳を傾け、共感し合うコミュニケーションを心がけることが大切です。
受験勉強に関することだけでなく、感情や悩みも共有することで、子どもは安心感を得られるものです。
目標設定:目標とする志望校を一緒に考える
受験生活をより具体的に進めるためには目標を設定することが重要です。
時期にもよりますが現在の学力に加えて、これからの努力による伸びしろを考慮する必要があります。外部の模擬試験などを受験すれば、子どもの学力や受験できそうな高校の範囲がわかってくるので、積極的に活用してみるのがおすすめです。
また、高校の先の進路である、大学進学、専門学校、職業訓練、就職などに明確な意思があるようであれば、高校選びも変わってきます。目標とする職業、なりたい夢などがあれば、できるだけそれを後押しできる高校選びが必要になってきます。もし先の進路がはっきりしているようであれば、先生にも情報共有しておくと良いでしょう。
経済面:費用面について無理がないか確認する
子どもの高校受験には様々な費用がかかります。受験料、塾や予備校の費用、参考書や教材、模試など、多岐にわたる出費が発生します。事前に無理なくサポートできるかどうかを確認し、家計に負担がかからないよう計画を練りましょう。
また、高校入学後は、交通費、授業料、教材費、制服代なども必要になります。盲点になりがちなのが、部活動関係費、学校外活動費です。部活動によっては用具代、遠征、合宿などで思わぬ出費のケースがあります。事前に家計との兼ね合いを検討してあげることは子どもの選択肢を狭めないための親の大切なサポートです。
国や自治体の「就学支援金制度」や「授業料軽減制度」、「入学金援助制度」などもあり、無利子で受験のための通塾費用や受験料を貸付してくれる団体もあります。それぞれの制度には、対象となる世帯や収入金額の制限もありますので、早めに調べておくと、安心して子どもの相談にのれますね。費用面での安心感は子どもにも影響を与えます。
自信:子ども本音を尊重し、否定をしない
高校受験に取り組む上で、最も重要な要素の一つが「自信」です。子どもの本音を尊重し、否定的な言葉やプレッシャーを与えないように心がけましょう。
子どもが選んだ進路を「無理だ」と決めつけたり、親の意見を押し付けてしまっては、子どの意欲を下げてしまいます。また、親はどうしても進学実績や世間での評判など外的なことで判断しがちですが、子どもの「ここがいい、ここに行きたい」という思いを否定しないことが、その先子どもが充実した高校生活を送るうえで大切なことだと思います。
また、子どもが志望校選びで迷う際には、選んだ高校の魅力がどこかを明確にして、子どもと共有できるとよいでしょう。
子どもが気づかないそれぞれの学校の良いところを一言伝えてあげると、子どもの学校選びの選択の幅が広がります。「駅から離れているけれど、敷地が広くていいね」とか「部活が沢山あって、新しいことに挑戦できそうだね」など、ちょっとしたことにもプラスの要素を見つけて助言してあげると、子どもは意外と心に留めているようです。
そのようにして学校を選んで、楽しく過ごしている生徒を何人も見てきました。私の息子も、私の思いとは違う学校を選択しましたが、振り返ると、「自分に合っているところをわかっていたんだ」と思える学校生活を過ごしていました。
心のケア:子どもだけでなく親も意識する
最後のポイントは心のケアです。高校受験を意識し出すと、子どもは自分の学力と希望校のギャップに苦しんだり、友達と比較をしたりして、ストレスが高まりやすくなります。子どもの感情やストレスに対して理解を示し、とにかく「話を聞く」ことに注力しましょう。必要があれば、先生やカウンセラーに相談することも一助になります。
子どもの心のケアと同様に大事なのが、親自身のセルフケアです。親の心が不健康な状態では、前向きで明るいアドバイスが難しくなります。親も、心配のあまり、模擬試験の結果などに一喜一憂したり、落ち込んだり、ついつい言いたくないことを子どもにぶつけてしまいがちになりますよね。心配なのは当然ですが、そこはぐっと抑えて、親は自分の好きなことに没頭したり、外出してリフレッシュしたりと、意識して自身の心もケアしましょう。子どもは、こちらが思っている以上に親の顔色を気にしているので、親がリラックスしているのは、子どものためにもとても重要なことだと思います。
そして、「高校受験で人生のすべてが決まるわけではない」というポジティブな気持ちを大切にしましょう。他の人と比較することや、過度な干渉はストレスの原因となります。親も焦らず、お子さんにも焦りを与えず、冷静に受験期を過ごしましょう。
まとめ
いかがでしたか?高校受験は子どもにとっても親にとっても重要なイベントです。コミュニケーション、目標設定、体調管理、自信の育成、経済面のサポート、心のケア。これらを大切にし、子どもが将来に向けて一歩踏み出せるように親はサポートしていきましょう!
よければみなさんの素朴な疑問やお困りごとがあれば気軽に話してみてください。
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佐々木 伸子
みらぴか認定サポーター
大学卒業後は百貨店勤務。専業主婦の時代を経て、離婚をきっかけに35歳で教員に。以降、担任・学年主任・教頭などを経験し、多くの生徒・保護者の方の進路や親子関係について相談を受け、サポート行っている。定年後も事務長として、管理職・教員を支援する側になり、長く学校現場に関わっている。現在は再婚し、ステップファミリー(成人した子ども3人、孫5人)の母。
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