子どもの心を育てるには?子育てで大切にしていることと人事経験との意外な繋がり

子育て

こんにちは、みらぴかキャリアサポーターの上田さや香です。

お子さんと接する中で、大切にしていることってそれぞれありますよね。
育児や教育に関する情報も多く、正解がないからこそ迷いつつも、言葉のかけ方に関するものや、スタンスに関するものなど、各家庭で「こうしよう」と決めているものがあるのではないでしょうか。

今回は、私が子どもとの関わりの中で大切にしていることについて書きたいと思います。

子どもの「なんで?」にすぐにアンサーを出さない

2~3歳から始まる第一次質問期からスタートし、就学後も子どもは様々なことに興味や疑問を持ち、親にぶつけてきますよね。その背景には知的好奇心への芽生えや自我の獲得、「こっち見て!」という親の関心を引きたいという理由など様々あります。

しかし、どのようなパターンであっても「それはね。」とすぐに説明をしないようにしています。子どもが疑問を持ったとき、すぐに答えを与えることは一見親切かもしれません。そしてその場で子どもの知識は増えていくので、その吸収力に感動し、あれもこれもと詳しく教えたくなる気持ち、わかります。

しかし、答えを与えることは子どもの探究心や想像力を発揮する機会を奪うことにも繋がります。質問されたとき、「なんでだろうね~」とときには一緒にとぼけてみる。すると子どもは自分で「こうかもしれない」「ああかもしれない」と想像を膨らましていきます。

その中には大人では考えつかないようなファンタジックな内容も時にあり、「そんな発想もあるのか!」と驚かされることもしばしば。

正解がどうかではなく、想像力を膨らますこと。
それはある意味この情報に溢れていて、検索をしたらなんでも答えを手に入れられる時代の中で、より難しくなっているかもしれません。

ですが、友達同士の関係や社会に出てからの仕事への向き合い方など、「1+1=2」という答えが決まっている問題ばかりではありません。だからこそ、日ごろから「想像してみる」という癖は大人も子どももつけていきたいですね。

「すごい」「えらい」を多用しない

子どもが何かできたときや他の子に親切にしているときなど、「すごいね!」や「えらいね!」と言いたくなるものですよね。

しかし、好きでやっていたことや、やりたいと思ってやったことに対して「褒められる」という評価がついてしまうと、「褒められたいからやる」という動機になり、本来あったはずの子どもの内発的なモチベーションが下がる可能性があります。

だからこそ、子どもが何かできたときは「ずっと頑張って練習してたもんね」とその過程を“認める”声掛けをすることで、子どもが本来もっている「面白いからやる」「楽しいからやる」という純粋な動機を妨げないようにしています。

そしてもう一つ。何かをやってくれたときは、「〇〇ちゃん(お友達)はきっと一緒に話を聴いてくれて嬉しかったんじゃないかな」とその行動がどんな影響を与えたのかを想像するサポートになる声掛けをしています。

先日、娘が幼稚園で起きたお友達同士のケンカの話をしてくれました。

「〇〇ちゃんが絵を描いていたら、□□ちゃんがとっちゃった」
「□□ちゃんは最初、一緒に絵を描きたいって〇〇ちゃんに言ってたんだよ」
「きっと一緒にやりたかったのに、何もいってくれなかったら悲しくなってとっちゃったのかも」
「でも〇〇ちゃんはとられて悲しかっただろうな」

こんな風に行動とセットで「それはどんな想いから来てるんだろう?」「それでどう思ったんだろう?」と感情を想像することは、他者との関わりや思いやりを大切にする姿勢が育まれます。

ネガティブな感情は忘れさせるのではなくて向き合うサポートを

「〇〇ちゃんのこときらい」
「~やりたくない」
「~されていやだった」

幼稚園・保育園・学校など、社会の中で過ごしていれば、当然毎日良いことだけでなく、ネガティブな感情になる出来事がありますよね。

親として、子どもがネガティブになっていると「そんなこと言ってないでさ」とか「でも、やってみたら楽しいかもしれないよ」など、なんとかポジティブに切り替えようとしたり、「まぁまぁ」となだめて忘れさせようとすることってあると思います。

ですが、ネガティブな感情は抑え込もうとしても、それは消えるわけないですし、ネガティブな感情を持つ自分も大切な自分の一部。

だからこそ、その感情に向き合う、そして受け入れることを親としてサポートすることが重要だと思っています。

「嫌いって思ったんだね」「いやだったんだね」と子どもの感情を認め、「どんなことがあったの?」「その時〇〇ちゃんは、どう感じていたんだろうね」と、その感情を具体化していくことで、子ども自身がネガティブな感情の渦中にいたところから、だんだんと俯瞰して見ることができ、落ち着いてきます。

そして成長するにつれて自分で感情を認める⇒俯瞰する⇒行動するということが自分でできるようになってきます。

そしてもう一つは親自身の失敗体験や苦手なことを隠さずに見せるようにしています。日々の生活の中で小さな失敗ってたくさんありますよね。

“忘れ物をしちゃった”
“道を間違えちゃった”

といった“やらかし”については敢えて言葉にして「やっちゃったー!」と子どもの前で伝えています。また、「眠いから食器洗うの辛い~」といった嫌なことについても言葉で伝えることが多いです。

すると子どもは「なになに?どしたの?」と興味深々に聞いてきますし、すかさず「え?なんで忘れたの?」と原因追及もされます(笑)

大切なのは「ママ、うっかり者なんだよね」といった自分の欠点を受け入れている姿勢を見せることや、「眠いから、ここまで頑張って残りは朝にしようかな」とネガティブな感情を認めてどう自分で対処するかを見せるようにしています。

心の成長が社会に出てから影響すること

ここまで、子育てについて大切にしていることについて書いてきました。

学力やスポーツの才能といったこともあるには越したことないかもしれませんが、それ以上に大切なのは心の健康と人間が本来持っている内側から発する欲求やエネルギーの発達を阻むことなく健全に育むことだと考えています。

そして、子育てをしていると、自分にとって大切にしたい関わり方は、これまでの経験に紐づいていることに気づく人も多いかと思います。

私の場合、長年企業の中で、社員の成長支援やメンタルケアなどの人材育成に関わってきた時に、感じていた“もどかしさ”と繋がりがあることに気づきました。

社会に出て仕事を始めると、たくさんの壁にぶつかります。

  • ・想像以上の仕事の難しさという”仕事に対するギャップ“
  • ・もっとできると思っていたのにできないという“自分自身に対するギャップ”

そして、人間関係や生活リズムなど、学生から社会人へのステップアップの過程は決して容易ではありません。

そんな中、日々の仕事に対して前向きに取り組んでいる社員の特徴に、「想像力に長けている」「自分のモチベーションについて語れる」という点があると気付きました。

目の前の「もの」や「コト」に対して、すぐに正解を求めるのではなく、「この仕事の目的はなにか」や「これを行うことでどんな影響があるか」など想像を膨らます癖がついている人は、やったことがない仕事でも、自分で考えて行動できますし、自分がどんなことに喜びややりがいを感じるのかといった自分のモチベーションが何で動くかが分かっていると、その動機に合わせて仕事に取り組むことができます。

日本の新卒一括採用では、多くの企業の場合、新卒の配属はどの部門になるか入ってみないと分からないことが多く、いわゆる「配属ガチャ」によって希望していない仕事をすることになった場合でも、自分のモチベーションを与えられた仕事に繋げることができる社員は、どんな業務や役割であってもモチベーション高く仕事ができている、というのは大きな特徴でした。

そして、メンタル不調に陥る社員の一つの特徴として見られたのは、ネガティブな感情に対して見て見ぬふりをして蓋をし続けた結果、心身を壊してしまうケースが多くありました。

社員を見ていて感じることは、知識やスキルを多く持っているかどうか以上に、物事の捉え方や壁にぶつかったときの自分への向き合い方が、非常に大切ということ。

当時の経験が今の子育てに反映されているなと感じます。

まとめ

ここまで書きましたが、私はいつもどんなときでもできている訳ではありません。

余裕のないときや疲れてるときにはついカッとなってしまうこともあれば、子どもをコントロールするような接し方をしてしまうこともあります。

大切なのはバランス。「あ、今余裕のない対応しちゃったな」と自分を客観視することで、子どもへの向き合い方を整えることができるのではないでしょうか。
それは、人に話すことで整理することもできます。お子さんへの接し方で悩まれていたら、いつでも気軽にご相談くださいね。

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これまで、「地方移住」や「不登校経験」についてコラムを書いています。
ご興味があればぜひ読んでみてください。

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上田 さや香

みらぴか認定サポーター

大学で臨床心理学を学ぶ。「対話を通じて人の役に立ちたい」という軸をもとに人生のターニングポイントに携わりたいと気持ちから、ウェディングプランナーとしてキャリアをスタート。その後、大手人材紹介会社に勤務し、アドバイザーとして転職支援をはじめ、社員研修企画・講師を経験。独立後は、企業研修や社会人向けキャリアカウンセリングを中心に従事。これまでキャリア相談は約1,500件、研修講師は約6,000名を対象に実施。不妊治療や特別養子縁組で子どもを迎えた経験、さらには東京から長野への移住といったライフイベントを自身で経験し、「進路選択」や「仕事選び」という一つの側面だけでなく「生き方」という広義の意味で子どもとの関わり方や相談者の想いの整理をサポートを行っている。

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