子育てアカデミー

中学生は高校受験に向けて勉強に本腰を入れなくてはいけない時期です。保護者のみなさんは子どもの将来のためにも、毎日の学習習慣を身につけてほしいと考えているのではないでしょうか。

子どもが中学生になると「勉強しなさい」といっても、反抗されてしまい話を聞いてくれなくなることも。勉強してほしい気持ちはあるものの、保護者の立場としてどんなサポートをしたらいいのか迷うところです。

このコラムでは、中学生の家庭学習を習慣化させる方法について紹介します。

中学生が家庭学習を習慣化することが重要な理由

1、日々の練習を必要とする学習が増える

中学生になると英語が本格的に始まります。算数も数学になり、より高度な計算問題が登場してきます。英単語も計算も、今後の学習の基礎になるものです。これらはどれも、自分の手(書く)と耳(聞く)と頭(読む)と口(話す)を使ってやるしかありません。英単語を覚えるのも、何度も紙に書くだけではなく、この4技能をフル動員するといいようです。こうした基礎的な練習は、子どもの定着度によっては学校だけでは間に合いませんので、どうしても家庭学習が必要になってきます。

2、宿題の量が多くなる

中学校になると、教科ごとに担当する先生が違い、各教科から宿題が出てきます。
中学校の先生方も、授業内容も高度になるので、家での予習や復習が前提で授業を進めたり、家庭学習を習慣化するためにも宿題を出します。最近は、探求学習で調べたり、考察したりの課題も多くなっているようです。さらに、小学校のように、一人の先生が宿題の量をマネージメントしませんので、どうしても全体の宿題の量が多くなる傾向にあります。こうした状況に合わせていくためにも、自分で時間をコントロールしながらの家庭学習の習慣が必要になります。

3、成績が上がる子どもは、学習方法を理解している

 2023年4月に、東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所 共同研究プロジェクト 「子どもの生活と学びに関する親子調査 2022」結果速報が発表されました。この報告では、
「“学習方法の理解”は学習意欲と成績の向上に効果があることが明らかになった」と示されました。調査では、以下のような分析がされています。

学習方法の理解は、学習意欲や成績と関連
◆上手な勉強のしかた(学習方法)の理解は「学習意欲」と正の相関があり、理解が進むと意 欲も高まる関係にあります。また、今回の分析では、学習方法の理解は、学習意欲や成績と関連しています。今回の分析では、学習意欲を示す指標や学習時間よりも、成績との相関が高い傾向がみられました。
引用:東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所 共同研究プロジェクト 「子どもの生活と学びに関する親子調査 2022」結果速報より

学習方法の理解を進めていくためにも、学校や家庭で学習方法について、指導してゆくことが必要だと指摘されています。

中学生の子どもに家庭学習を習慣化させるポイント

中学生になると、友人関係や部活など他に興味を持つものも増え、勉強が後回しになってしまうケースも少なくありません。
家庭学習については、いきなり始めたからといって身につくものではありません。小さな積み重ねが必要です。
また、勉強に対して苦手意識をもってしまうと、習慣化させようとしても難しいので注意しましょう。どんなポイントに注意すれば家庭学習を習慣化できるか、紹介します。

1、できるだけ毎日決まった時間に取り組むようにし、習慣化してゆく

家庭学習は、できるだけ毎日決まった時間に取り組むようにします。友人と遊びに行く、部活など他にもやらなくてはいけないことがたくさん出てきます。どうしたら勉強とその他のことを両立できるのかを考え、工夫するように促していきましょう。勉強を習慣化させることで、学習内容をしっかりと身につけることにもつながります。
できる教科を伸ばすのはもちろん、苦手な教科は何度も繰り返し復習しながら学力アップを目指していきましょう。
解けない問題をそのままにしてしまうと、勉強についていけなくなってしまいます。時間がかかっても、自信をもって解けるようにしておきましょう

2、1日5分を続けるほうがいい

家庭学習を始めると、最初はやる気もあり続けやすいのですが、いきなり気合を入れすぎてしまい続かなくなってしまう人も少なくありません。今まで勉強習慣のなかった子どもに、長時間の勉強を求めるのはおすすめしません。

まずは1日5分でもいいので、事前に勉強する時間を決めておき、勉強するために机に向かうようにしていきましょう。焦って習慣化されるものではありません。小さな目標をコツコツ積み上げていくことで“できる”という自信にもなります。徐々にステップアップしながら、勉強を習慣化できるように変えていきましょう。
中には親に言われるのでなく、自分で、音声サービスのアレクサで時間を管理している生徒もいて、上手くいっているようです。

3、1週間のスケジュールを立てて勉強する

少し軌道に乗ってきたら、家庭学習を始める前に、1週間のスケジュールを立てるようにしていきましょう。詳細なものでなくて、何曜日にどの勉強をするのかがわかるようになっていればいいのです。

例えば月曜日と金曜日は英語を勉強し、火曜・水曜は部活もあるので移動しながら暗記する時間にしてもいいでしょう。スケジュールを立てておけば、偏った学習内容になる心配もありません。長期スケジュールよりも1週間ごとのほうがイメージもしやすく、目標も達成しやすくなります。

4、集中しやすい環境を作る

中学生の子どもに家庭学習を習慣化させるには、まずは集中しやすい環境を用意しましょう。リビング学習でもいいのですが、他に兄弟がいて集中できる環境にないのであれば自分の部屋で勉強しても問題ありません。事前に勉強する時間を決めておき、長時間ダラダラと続けないようにしましょう。

勉強するスペースにテレビやスマホがあると、つい見てしまい集中できなくなってしまいます。誘惑になりそうなものを置かないように整え、勉強しやすい状況を保護者が用意してあげられるようにしましょう。友だち同士で勉強する時には、スマホをお互いに交換して、預かりあっていた生徒たちがいました。親に預けるのは、嫌でしょうから、どこか決まったと場所に置いておくことにするのもいいかもしれません。でも、どうするかは、あくまで本人の意思を尊重してですね。

中学生の家庭学習を習慣化させるために保護者ができること

1、規則正しい生活をサポートする

家庭学習を習慣化させるために、保護者にしかできないことがあります。

・朝食は必ず食べさせる
・体調を整え、不調時はしっかりと休ませる

保護者のできるサポートとして、規則正しい生活を子どもに送らせることが大切です。睡眠時間を確保し、食事で栄養が取れる環境を整えます。
朝食を抜けば、エネルギー不足になってしまい、勉強に集中できなくなってしまいます。
保護者は生活環境を整えへながら、子どものモチベーションを維持・向上のベースとなる心身の状態を整えることを大切にしていきしょう。

2、勉強は強要しないようにする

保護者にとって、子どもにはなんとか勉強させたいと思うものです。ただ、勉強させられていると感じると、子どもは反抗したくなってしまいます。勉強を強要されることがストレスになってしまい、勉強嫌いになる原因にもなりかねません。無理に勉強させる、口うるさく注意するのはおすすめしません。

子どもが意欲的に取り組めるものから始めていき、家庭学習を習慣化できるようにしていきましょう。紙の勉強だけにこだわるのではなく、タブレット学習でも問題ありません。最初から成績を上げることを目的にせず、いかに勉強を習慣化できるかを考えるようにしていきましょう。

保護者は、いかに子どものモチベーションを維持できるかどうかを大切にしましょう。

3、トライアンドエラーの時期だと考える

前述のベネッセの調査によると、学習方法を理解し、成績を向上させた子どもたちは、一つの学習方法だけでなく、様々な学習の方法を身に着けているそうです。しかもそれは、すぐにベストなものに行きついているのではなく、やってみてダメだったから、次は違う方法を試してみようというようにトライアンドエラーを繰り返して身に着けている。こうした試行錯誤の中で、物事を客観的に見て、自分のやり方を調整したり、上手くいかなくてもめげずに違うことを試す力、上手くいった人の方法を真似してみる力など、実は今後の高校・大学・社会人になった時に大切になってくる力をつけていっているとしています。だから、親も、この時期は、トライアンドエラーの時期だと考えてみてください。例えば、中間試験で平均点が下がったとか、小テストで点が取れなかったというような時に、怒らず、見守ることが大切だということですね。

4、最初は一緒にやっても、だんだん手を放していく

中学生になり、何もわからない中で、勉強の方法や計画を立てるのは難しい場合もあるので、初めは、一緒に勉強方法を考えるのはいいかもしれませんね。でもそれで成果が上がった時に、気を付けたいのが、いつまでも一緒にやらないということです。子育ての最終目標は、子どもを自立させることだと思っています。それには、多少上手くいかなくても、じっと我慢することが親に求められるのではないでしょうか。

5、親子のコミュニケーションに繋がるように

中学生で子どもの成績がいいご家庭は、親が子どもの成績を知っていると言われています。「勉強しなさい」と言葉で伝えるだけでは、子どもにとっても“やらされている感”を覚えてしまい、勉強に対して前向きな気持ちを持てなくなってしまいます。
無理に勉強させようとするのではなく「今日はどんな勉強をしたの?」と会話のなかで確認する程度でも問題ありません。
子どもが勉強につまずいているところがあれば、一緒に調べてあげられるのも家庭学習の良さです。親に気にかけてもらえていることで、安心感にもつながり精神的な安定になります。中学生になると子どもも大きくなるので、コミュニケーションが少なくなりがちです。
意識的にコミュニケーションをとることで、親子の会話も増え子どもにどんな学習が必要なのか見えてきます。結果だけを求めず、手をかける場面から、気持ちをかけて見守る場面を多くしてゆきたいものです。

まとめ

中学生の勉強は、難易度が上がっているからこそ家庭での学習の定着が必要になってきています。勉強してくれないと悩んでしまう保護者も多いのですが、子どもとのコミュニケーションや生活環境整備などのサポートを行い、子どものやる気を引き出しすことを大切にしていきましょう。小さな積み重ねを大事にしながら子どもと一緒に考えていきたいですね。

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佐々木 伸子

みらぴか認定サポーター
大学卒業後は百貨店勤務。専業主婦の時代を経て、離婚をきっかけに35歳で教員に。以降、担任・学年主任・教頭などを経験し、多くの生徒・保護者の方の進路や親子関係について相談を受け、サポート行っている。定年後も事務長として、管理職・教員を支援する側になり、長く学校現場に関わっている。現在は再婚し、ステップファミリー(成人した子ども3人、孫5人)の母。

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