子育てアカデミー

中1 中学1年生 定期テスト 親

みらぴか認定サポーターの佐々木です。
中学校に入学すると、勉強・部活・友達、さまざまな「初めて」に出会います。その中で、小学校と大きく違うものに中間テストなどの「定期テスト」があります。
子どもも初めてですが、親としても初めての中間テスト。
「良いスタートダッシュをきってほしい!」
という思いや、
「あまりうるさく言いたくないけれど最初が肝心?」
などと、もしかすると子ども以上に親が気になっているかもしれませんね。
中1の初めての定期テストへの取り組み方について、親がどう関わっていけば良いかを考えてみましょう。

定期テストの目的は?

まず、中学校における定期テストの目的を解説します。
生徒にとっては、

①これまでの学習範囲を復習して、学習を理解し身につける
②長い範囲の学習への取り組み方を身につける
③勉強に集中する期間をつくる

教員にとっては、

小テストなどでみられない、少し長い範囲で生徒がどのくらい理解し、力をつけているのかを確認し、その後の指導の参考とすること など

といったことが挙げられます。

定期テストの勉強は、入試や実力テストと違い、範囲が決まっているので、とても勉強しやすいのですが、小テストと比べると範囲が広く、複数科目を連続して行うために、取り組み方の工夫が必要になります。

定期テスト前の中1の子どもたちの様子

1学期の中間テストは、だいたい5月後半。この時期になると、新入生も友人ができ始め、クラブにも入り、少しずつ学校生活を楽しめるようになってきます。

定期試験1週間前になると部活動が中止になり、上級生たちは終礼が終わるとすぐに帰っていきますが、特に1学期の中間試験前、中1の教室や校庭からは、いつまでも楽しそうな声が聞こえてきます。

「わかってないよねー」と教員たちは、ほほえましく笑い、中1担任たちは「早く帰って勉強しなくていいのかなあー」などと声掛けしていました。
そうなのです、中1は、ことの重要性を理解していないことが多いのです。

初めての定期テスト前に親ができること

まず定期試験の概要を伝える

まず定期試験の概要を伝える
中1には、5教科を広い範囲で、しかも100点満点で、しかも小学校とは全く違った形式(問題の出し方、試験の受け方など)で試験するということが、初めてだとどんな事か想像がつかないのが普通だと思います。

ですからまずは、定期試験とはどんなものかといった概要を話してあげることから始めましょう。
試験の半月ぐらい前になったら、以下のような内容を伝えていきましょう。

①定期試験は、5教科の試験を3日間で実施するので問題の量も多く、範囲も広くなる
②だから直前になってちょっと勉強したぐらいでは追い付かないことがある
③2週間ぐらい前になったら、定期試験に向けての勉強を始めるといい
④試験の範囲は、これまで勉強したところから出るから、そこを復習していけばいい
⑤少しずつ勉強していけば、大丈夫だよ

伝える時のポイントは、「勉強してるの!」と叱った感じにならないように、夕食時やおやつの時など、子どもに余裕がありそうな時に「ちょっと伝えておくね」モードで話すこと。
試験直前でない方が、親も子どもも余裕がるので伝えるタイミングも気を付けてみてください。

子どもから勉強方法を聞かれたら

「じゃあ、どうすればいいの?」などと子どもが聞いてくれたら以下のうちいくつかをアドバイスしてみましょう。

①2週間ぐらい前から、計画表を作るのもいいね(何曜日に何をやるなどを書いてみる、など)
②先生が「試験範囲を教えてくれる」から、その範囲をまずは教科書・ノートで確認しよう
③範囲がわかったら、計画表にどの日に何をするか記入するのも良いね
④何をしていいかわからなかったら、国語は漢字、英語は単語、社会なら地名と地図などのように覚えなければならないことを、少しずつでも練習してみよう
⑤数学などは、教科書や、問題集の問題を自分の力で解いてよう
⑥ノートと教科書を読みなおし、先生が赤線を引いたり、大事と言っていた部分を見直したり覚えたりしてみよう

何しろ初めてのことです、いつかは手を放していかなければなりませんが、初めての時、子どもが望むのであれば、計画表作成など、親が少し手を差し伸べてサポートしてみてもいいでしょう。

親が中1の初めての定期テストで注意したいこと

完璧を求めず、経験を今後に生かしていくつもりで

1学期の中間テストは、定期テストの中で、一番範囲が狭く、点数がとりやすいテストです。ですから、いい点数を取りやすいともいえますし、ここで点数を取る感覚を知り、ある種の成功体験をつめると後にもいい影響を与えます。

だからといって、5教科全部にいい点数を取るのは難しい場合もあります。
そんな時は、「今回特に頑張ってみるという科目」を作るのもいいと思います。
よく「他の科目は捨てた」という生徒がいますが、こういう態度で成功した例はあまり見たことがなく、つくづく学習は関連しているなと感じる場面を沢山見てきました。
ですから「他を捨てる」のでなく、「特に頑張って時間をかけてみたい科目」を決めてみる。そこで少しでもいい結果が出れば、そのことが成功体験となり、他の科目にも生かされていきます。

とにかく初めての経験です。これから2年生の半ばごろまでは、トライアンドエラーの気持ちで、色々工夫して試してみることが大切です。
うまくいったところは褒める、いかなかったところは「今回のどんなところがうまくいかなかった原因だと思う?」などと、聞いてみるのもいいのではないでしょうか。
以前のコラムにも書きましたが、学習調査では、勉強ができるようになってゆく生徒は「様々な勉強方法をとっている」という結果が出ています。
定期テストは、そうした勉強方法を見つけてゆく機会でもありますので、励ましてゆきましょう。

テスト結果は親に見せるように伝えましょう

テストの結果は、必ず見せるように伝えましょう。結果が悪いと、親もついつい小言を言いがちです。
それもあっていいと思いますが、大切なのはこれからのことです。
「あなたはこの結果を見て、どう思っているのか」を聞いてみるのもいいですね。
勉強は子ども自身のことですから。

まとめ

中1は思春期になり、親としては関わりが難しくなる時ですが、子どもはまだ経験が不十分で、わからないことで不安になる時期でもあります。
親がすべてレールを引くのでなく、まずは子どもが見えない先のことを伝えてあげる気持ちで、子どもに関わってみるのがいいのではないでしょうか。
結果が思うようでなかった時には、実は子どもも悩んでいます。ですから、これからの勉強方法を一緒に考えてみる、というスタンスで相談にのってあげて、長い目で見て、励ましながら、見守ってゆくのが大切だと思いますよ。

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佐々木 伸子

みらぴか認定サポーター
大学卒業後は百貨店勤務。専業主婦の時代を経て、離婚をきっかけに35歳で教員に。以降、担任・学年主任・教頭などを経験し、多くの生徒・保護者の方の進路や親子関係について相談を受け、サポート行っている。定年後も事務長として、管理職・教員を支援する側になり、長く学校現場に関わっている。現在は再婚し、ステップファミリー(成人した子ども3人、孫5人)の母。

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