子育てアカデミー

中学生 勉強しない 親子 ベテラン教師

中学生の子どもを持つ親のなかには「勉強をしない」と頭を抱えている人もいるのではないでしょうか。学校から家に帰ってくるとスマホやゲームばかりの子どももいれば、部活に集中していて勉強が追い付いていないケースもあります。
子どもの将来を考えると「勉強してほしい」と思っていても、反抗期の場合、苦戦しているかもしれません。中学生が勉強しないと放っておいてもいいのでしょうか?放っておくことでどんなリスクがあるのか、見ていきたいと思います。

勉強しないのを放っておくとどうなるのか?

授業についていけなくなる

小学校に比べ、中学校の勉強は早く進んでいきます。中学1年生の頃は、今までの積み重ねがあればテストでもそれなりの点数がとれますし、勉強で苦戦することもないと思います。それでも、2年生・3年生になり勉強しないままでいると、授業についていけなくなってしまいます。

勉強は日々の積み重ねが重要ですし、基礎が身についていないと応用もできなくなります。授業がわからないと、勉強することが嫌になってしまいます。

勉強に対して苦手意識を持つようになる

中学生が勉強しない状態になり放っておくと、ますます勉強から遠のいてしまいます。誰からも「勉強しなさい」と言われないと、子どもにとっても精神的な負担も少なくなりますが、その結果、より苦手意識をもち、どうしていいかわからなくなります。

勉強以外でも前向きな気持ちが持ちにくくなる

平均点の半分以下、小テストがいつも半分以下もしくは1~2割ということは、今、学校で行われている勉強が、大方理解できていないという状況であると考えられます。学校は勉強することが中心です。1日のうちの大半を、何だか理解できないことを聞いて過ごさなければならなくなります。

こうなってしまうとその場にいるのが、面白くなく、辛くなってきます。自分にも自信がなくなり、気持ちが後ろ向きになってその気持ちが、「学校に行きたくないなぁ」という気持ちにつながってしまっても、無理はありません。

高校受験の時に困ることになる

高校受験でも、中学の授業はとても重要です。勉強は積み重ねなのでいきなりできるようになるものではありません。特に数学や英語は基礎をしっかりと身につけていないと受験で合格するのは難しくなります。志望校に入るためにも勉強を習慣化させていく必要があります。

勉強しないのを放っておかない方が良いかの見極め方

勉強しない 保護者 

「勉強しない」と言っても、その「しない度」は、さまざまです。まずは、子どもの客観的な状況を確認しましょう。わかりやすい一つの指標として、学校の成績があります。
一例として特にどんな場合に、放っておかない方がいいのか見てみましょう。

中間や期末テストなどの定期テストの点数を見る

まず学年やクラスの平均点との差をみて学年やクラスの平均点の半分以下の場合は少し注意が必要かもしれません。

小テストの点数から判断する

小テストは、通常、短い範囲の知識を定着させるために行います。その短い範囲で点数が取れていない場合は、親が積極的に関わっていい状況だと思います。

これまでたくさんの生徒を見てきましたが、こうした状況になっている場合、なるべく早く親が積極的に関わり、学習状況の改善を図ることもお勧めします。

中学生が勉強しないときの親の対応

学習状況の改善が必要な場合

先述した点数が取れていない場合、多くが小学校の時に勉強習慣がついていないか、勉強方法がわからないと考えられます。これは子どもと話し合い、早急に今の学習状況を確認し、まずは勉強をすることへの対応を考えていった方がいいでしょう。

「勉強しないとだめになるよ」という方向の話でなく、「これから自信をつけて、楽しく過ごしていけるように、やはりもう少し勉強したらいいと思う」という方向で、一緒に考えてゆくスタンスがいいと思います。

勉強方法については、「中学生が勉強しない理由と、親が取るべき対応とは?ベテラン教師が解説!」で書いたように「はじめは少しずつ・時間を決めて・好きな教科から」がいいと思いますが、子ども一人だけに任せたりするのは難しく、親子だけでやっていくのはぶつかってしまうことが多いので、まずは学校の先生に相談して協力を仰いでみてください。

経済的に可能なら、塾などで、できれば軌道に乗るまで、1対1か少数で見てもらうことを考えてもいいと思います。
どんな場合も、少しでも前進があれば、きちんと認めてほめてあげることは大切です。

そして、一見遠回りのように感じますが、勉強以外で子どもが好きなことや得意なことを探して、そこを認めたり、援助したりすることも、勉強で自信を失っている子どもには、大切なことだと思います。
また、もしかすると勉強以外のことで悩んでいる結果かもしれないので、頭ごなしでなく、じっくりと話を聞いてみる必要もあるかもしれません。

普段勉強しているようには見えない場合

家で勉強している様子が見えないのに、テストの成績としては平均点ぐらいは取れている場合。この場合は、授業を集中して聞いていて、それなりにやる気がある子どもだと考えられます。

家での勉強している様子が見えないのは、部活動や他のことで疲れて時間が取れなくなったりしていることが考えられます。こうした何かに頑張っている中学生だと、部活や好きなことを続けるためにも勉強していい成績を収めることが重要だと考えていることが多く、顧問の先生からもはっぱをかけられるので、なんとか時間をとりつつ頑張れる子が多いようです。

本人は「勉強しないとまずい」と思っているけれど、うまく時間が取れなかったりしていることもあります。こうした場合、親は勉強のことにあまり口出しせず、食事や睡眠時間の管理に目を向けた発信や、子どものつぶやきを聞く係に専念した方がいいように思います。

まとめ

勉強しない 中学生

勉強していない子どもの姿を見ると、つい感情的になってしまいがちですね。私もそうでした。
感情的な対応をして、子どもの表情が変わり、やる気を出したことはなく、失敗でした。

客観的な指標として、子どもの成績を把握しながら子供の学習状況を把握することが大切です。子どもの学習状況から勉強の習慣化や定着、子どもにあった学習方法を一緒に考える意味でも、子どもの話をきき、話し合ってみましょう。子供に向けて話をする時はあくまでも叱るのでなく、心配だから子どもを助けるというスタンスで。

相手は、思春期で嫌な感じの対応をしてくるかもしれません。
学校で平均点以上の成績を取っていた場合は、基本的にうるさいことは言わずに、見守ってみたらどうでしょうか。
放っておくのでなく、見守るのです。
難しいかもしれませんが、親子関係がこじれていくことこそ、勉強にも影響してきますので、頑張ってみてください。

もし、親が悩んだり、辛くなってしまったら、みらぴかにもご相談くださいね。一緒に子どもたちを応援してゆきましょう。

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佐々木 伸子

みらぴか認定サポーター
大学卒業後は百貨店勤務。専業主婦の時代を経て、離婚をきっかけに35歳で教員に。以降、担任・学年主任・教頭などを経験し、多くの生徒・保護者の方の進路や親子関係について相談を受け、サポート行っている。定年後も事務長として、管理職・教員を支援する側になり、長く学校現場に関わっている。現在は再婚し、ステップファミリー(成人した子ども3人、孫5人)の母。

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