子どもの受験ストレスに要注意!保護者のサポートで意識すべきポイントとは

こんにちは、子育て中ライターの水無瀬あずさです。

受験生の子どもを持つ保護者にとって、ストレスケアはかなり深刻な問題ですよね。我が家の長男も現在中学3年生、受験生真っ盛りです。定期テストのたびに「不安・・・」とナーバスになる我が子に対して、どうサポートすべきか、何と声をかけるべきかと悩みは尽きません。

そこで今回は、受験という大きな試練に立ち向かう子どもをサポートする保護者に向けて、受験ストレスとは具体的にどのようなものか、サポートの際に意識すべきポイントについて考えてみたいと思います。

私もまだまだ模索段階ではありますが、子ども一人ひとりの気持ちを大切に、サポートの在り方について一緒に考えていきましょう。

子どもはこんなことに受験ストレスを感じている!

はじめに、受験生の子どもが抱えがちなストレスの原因について掘り下げてみましょう。

「合格しなきゃ」というプレッシャー

受験は、人生における一つの大きな試練です。ある程度は自らを追い込み、緊張感やプレッシャーを乗り越えて臨まなければなりません。ある意味、自分との戦いなんですよね。

一方で、受験に際して自らを過度に追い込みすぎてしまうと、メンタル不調に陥ってしまうことがあります。

「勉強しなきゃ」
「頑張らなきゃ」
「成績を上げなきゃ」
「合格しなきゃ」

といったさまざまなプレッシャーが自分を押しつぶし、受験ストレスとなって重くのしかかることになるのです。

保護者や教師からの期待

期待されるのは嬉しいことの方が多いですが、こと受験においては逆効果かもしれません。

「あなたならきっと合格できる」「あなたならやってくれる」という励ましのつもりの言葉が、気づかないうちに子どもにストレスを与えている可能性があります。また声に出していなくても、目に見えて期待するような態度を出すことが、子どもにプレッシャーを与えているのかも。

我が家では、長男に「できるだけ公立高校に行ってね!」とお願いしているため、「なにげにそういうプレッシャーがつらいんだよね」と言われてしまいました!お金の問題も絡むため、保護者的にはかなり大事なことなのですが、とはいえ子どもにプレッシャーを与えるのは良くないですね。反省。

成績が思うように上がらない

夜遅くまで勉強しているのに、毎日塾に通っているのに、思っていたように成績が上がらないことってありますよね。このように自分ではどうしてもコントロールできない状況も、受験ストレスの原因の一つです。

特に、同じように塾に通っている友達が成績がぐんぐん伸びていたりすると、自分だけが停滞しているという焦りを覚え、精神的に不安定になってしまうことがあります。

同級生との競争や比較

人間は他者との関わりの中で生きる社会的動物であり、周囲の人との比較や競争は生きていくうえで避けられません。そして当然ながら、受験は同級生との競争です。

そのなかで自身が思うように勉強を進められなかったり、成績を上げられなかったりすると、大きなストレスとなってしまうことがあります。

一方で、近年の学校教育における成績は絶対評価で決まるため、他者との比較や競争に慣れていないという子どもは少なくないように思います。にもかかわらず、受験でいきなり同級生と競争することになり、うまく順応できないと悩む子どもは少なからずいるんじゃないかな。学校教育、家庭教育の在り方とともに、今後考えていかなければいけない課題であると感じました。

睡眠不足や生活習慣の乱れ

夜遅くまで勉強したり、塾に通ったりと、受験勉強の時期はとにかく生活習慣が乱れがちです。睡眠不足などで疲れが取れない状態が続けば、イライラしやすくなったり、集中力が低下したりする弊害にも見舞われます。

心身ともに健康に保つためには、規則的な生活習慣が不可欠ですが、そうも言っていられないのが受験生。「ゆっくり休め」と言われても焦りは募るし、かといって眠くて集中力も続かないしで、悪循環が続いてしまうのです。

やりたいことを自由にできない

我が家の長男に聞いた受験ストレスのナンバー1が、「やりたいことを自由にできないこと」だそうです。「あれもやりたい、これもやりたいと思っているのに、毎回『受験が終わったらね』と言われるのが腹立つ」とのことで、ずいぶんと文句を言われてしまいました。そんなこと言われても。

親としては「たった1年なんだから我慢しなさい」と言いたくなりますが、子どもは欲求に正直なもの。行動を制限されるのは、ある意味一番ストレスになるのかもしれません。

試験そのものへの不安

中学受験や高校受験をすでに経験した子どもであれば、「受験ってたぶんこういうもの」とイメージができるでしょう。しかし受験がまったく初めての子どもの場合、試験問題や会場の雰囲気のイメージがつかめず、漠然と不安になっている可能性があります。

我が家の長男も「何となく不安」とはよく言っていて、受験という未知の存在に対して漠然と不安を抱えている様子。受験の雰囲気に飲み込まれることがないように、最近になって模擬試験や英検を受けたりして対策を始めました。

受験ストレスが悪化するとどうなる?

ストレスは万病のもと。子どもが過度に受験ストレスを抱え続けていると、さまざまな弊害を引き起こします。具体的には、以下のようなことが挙げられるでしょう。

・イライラしやすくなる
・頭痛や腹痛を起こしやすくなる
・集中力の低下
・夜眠れなくなる
・食欲不振

またストレスがさらに悪化すれば、以下のような病気にまで発展してしまうかもしれません。

・燃え尽き症候群
・自律神経失調症
・うつ病
・不安障害
・パニック障害
・適応障害 
・摂食障害

このような事態に陥らないよう、保護者は子どものメンタルケアを最優先に考え、サポートすることが大切です。ストレスを軽減できるように心がけることが、子どもの今後の人生や生活を支えることにも繋がります。

受験ストレスを抱える子どものサポートで保護者が意識すべき5つのポイント

ここでは、受験ストレスを抱える子どもをサポートするために、保護者が意識すべきポイントについて見ていきましょう。

家を子どものストレス発散の場所にしよう

学校や塾でストレスと戦いながら頑張っている我が子ですから、家だけでもせめてストレスを発散できる場所にしてあげましょう。

「大丈夫なの?」「勉強しているの?」「もっと頑張りなさい」など、子どもにプレッシャーをかける言葉は厳禁。本人の言葉に耳を傾け、行動を見守ることが大切です。たまに暴言を吐くこともあるかもしれませんが、「受験生、ストレスが溜まっているんだな」といった具合に、それすらもきっちりと受け止めてあげたいですね。

時にはスケジュールを調整し、好きなことや趣味などリフレッシュする時間を取り入れても良いでしょう。適度な休息やリフレッシュの時間を確保することで、ストレスが軽減し、より集中力を高めた状態で臨めるようになります。

「合格はスタート地点」であることを意識する

受験の合格はゴールでなく、人生においてはほんの通過点。受験の結果がどのようなものだったとしても、「すべてはあなたの人生における新しいスタートであり、これからまだまだ道はいくらでも広がっているよ」ということを伝えてあげましょう。

合格をゴールとして考えてしまうと、合格した後のことを考えられなくなり、合格後に燃え尽き症候群のような状態に陥ってしまう可能性があります。

保護者が子どもに対して「まだまだこれから。どんなあなたでも、ずっと見守っているよ」と言葉や態度で示すことが、子どもにとって何よりのサポートになると思うんですよね。

子どもの不安な気持ちと努力を受け止めよう

子どもが不安に感じているその気持ちをしっかりと受け止め、共感することも大切です。理解しようとする姿勢を見せるだけでも、子どもは安心感を覚え、それが勉強に前向きに取り組む力となるでしょう。

また成績や進捗に関わらず、努力を評価することも大切だと思います。もし結果が思うように伸びていなかったとしても、努力したことは必ずどこかに繋がるはず。そういう声掛けをしてあげることで、子どもの自己肯定感が高まり、ストレス負担を軽減できるでしょう。

集中できる学習環境を整えよう

勉強を集中して進めるためには、環境面のサポートも不可欠です。勉強に集中できる静かな部屋や場所を整え、必要な道具を整えた状態で、安心して勉強できるようにしてあげましょう。

我が家では、長男が勉強しやすいように子ども部屋の机回りを整えてあげたのですが、当の長男はと言うと、なぜかいつもリビングで勉強しています。「自分の部屋のほうが静かでいいんじゃないの?」と聞いてみても、「こっちの方がいい」とのことで、子どもによって集中できる環境というのもどうやら違うようです。

ポジティブな言葉で励まそう

日本では古来より言葉に魂が宿ると考えられていますが、受験を控える子どもに対しては発する言葉にも特に注意が必要です。

できるだけポジティブな言葉で励ますことを心がけ、もし子どもに上手くいかないことがあっても、「失敗や挫折も成長の一部であり、それも含めてあなたを常に応援しているよ」と伝え続けてあげましょう。

人間は不思議な生き物で、たとえば「背筋をまっすぐ伸ばす!」とイメージすれば、自然と背筋が伸びてくるものです。ポジティブな言葉を発し続けることによって、子どもも保護者もポジティブな気持ちになり、前を向いて受験勉強にも向き合えるようになります。

まとめ|親子で話し合いながら受験ストレスに向き合おう

受験は人生における一つの試練であり、知らず知らずのうちに多くのストレスを抱えてしまう子どももいます。だからこそ、親子でしっかりと話し合い、解決しながらともに乗り越えていくことが大切です。

大変な時期ではありますが、この経験はきっと、親子が飛躍的に成長できるチャンスでもあるはず。保護者として適切にサポートして、力を合わせて受験勉強を乗り越えていきましょう。

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水無瀬 あずさ

ライター

黄色い電気ネズミとビールをこよなく愛するシステムエンジニア兼ライター。「どんなことでも全力で楽しむ!」をモットーに、反抗期真っ盛りの息子2人と全力で向き合っています。PTA役員などボランティア活動に積極的に参加し、学校や家庭における教育の在り方を模索中です。ゲームが趣味ながら、最近画面酔いがひどくて長時間できなくなったのが悩みのタネ。

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