初めての塾選び。見学でチェックしておきたい6つのポイントと、見学する前に準備すること大解説!

塾 選び 中学生

「子どもの塾どうしよう?」「塾って、行かないといけないものなの?」
みらぴかの活動をしていると、とてもよく聞くキーワードです。
そもそも自分の子どもに塾は必要なのか?行かせたいけど費用が心配。行くとしたらどんな塾がいいのか?そうした悩みは尽きないように思います。

今回は、塾に行かせるかどうかお悩みの方を対象に、塾の見学時に確認しておきたいチェックポイントをお伝えしたいと思います。

塾の見学にいくと、ついついその塾の「機能」を見てしまいがちですが、最後は相性を考えましょう。どれだけ評判の良い塾でも、お子さんの学習ペースが合わなかったり先生が合わなかったりすると、結局続きません。無理やり行かせることで、逆にお子さんのやる気をなくしてしまうこともありますし、場合によっては「今は行かない」という選択肢もあります。このコラムではそうした観点も踏まえて、教育業界20年の松田剛典が解説をしていきます。

なぜ塾の見学は必要?

では、そもそもなぜ、塾の見学は必要なのでしょうか?
1番の目的は、ミスマッチをなくすことです。塾のホームページや広告、チラシでは、その塾のサービス概要やカリキュラム、費用などの基本情報は確認できます。しかし、実際の設備や雰囲気、先生と塾生との関係性などは、現地でなければ感じ取ることはできません。塾の見学は、塾の雰囲気や先生の人柄、塾生との関係を見て感じることができる貴重な機会です。実際に塾を訪れることで、授業のスタイル、教室の設備、そして塾全体の雰囲気がお子さんに合っているかを確認できます。

教育のサービスはいくら魅力的なことを言っていても、実際には先生が非常に重要になります。カリキュラムやテキストは教科書と同じで学ぶ内容を決定しますが、それを使う先生が魅力的でないと、お子さんのやる気や成長に影響するからです。カリキュラムも大切ですが、最後は人間同士だからこそ、「機能」だけで判断することが難しいですよね。

「先生の様子」だけでなく、実際にその塾に通っている「子どもの顔」を見ることも大事だと思っています。授業中だけでなく、授業終わりの様子を見るのも個人的にはおすすめポイントの一つです。

塾の見学時に確認する6つのポイント

では、塾を実際に確認する時に見ておきたい6つのポイントを解説していきましょう。
事前に簡単なチェックシートを用意しておくと、当日に抜け漏れなく確認ができますよ。

ポイント1:塾の教育内容と方針

塾を見学の際、最初に確認したいポイントが、教育内容と方針です。塾がどのような教育理念を持ち、どのようなカリキュラムを提供しているかを確認しましょう。お子さんの学習スタイルや将来の目標に合わせて、過去の受験実績や、将来の進路選択も視野に入れた準備ができるかどうかなど、あらかじめ聞きたい事を準備しておくと、塾の教育方針がお子さんに適しているかをチェックするのに役立ちます。

ポイント2:授業の質とスタイル

授業の質や進め方、子どもたちとの関わり方をしっかり見ておきましょう。
そのためには、先生の教え方や塾生とのやり取りを直接見ることが最も有効です。先生が塾生にどのように接しているか、授業の進め方や塾生の反応を観察しましょう。例えば、先生が元気に授業を進め、塾生に積極的に話しかけるなどのやり取りを行っているかどうかは、授業の質の重要なポイントになります​。他にも、テキストの利用方法や、学校の内申点を上げるための指導など、授業だけでなく学習サポート全体の質も重要な判断基準です。

授業スタイルに関しては、個別指導や集団指導、タブレットやパソコンを使用した授業などもあります。また、休み時間や移動時間など、授業以外の時間も観察することがおすすめです。塾生がどのように過ごしているか、授業と休み時間のメリハリはあるか、先生と生徒の関係性など、塾の日常的な雰囲気を知ることで、その塾の授業スタイルの実態がより明確になります​。

ポイント3:通塾の方法と環境

お子さんが自宅から塾まで安全かつ便利に通えるかどうかを確認しましょう。送迎バスが利用できるのか、公共交通機関の利用が必要な場合は、最寄りの駅やバス停から塾までの距離と所要時間、夜遅くなった場合の安全性も考慮に入れる必要があります。

環境面では、教室の大きさも重要なチェックポイントとなります。過密な教室では集中しにくい可能性があるため、教室が広々としており、一人一人の学習スペースが十分に確保されているかを確認しましょう。

また、教室の空調設備や入退室管理、監視カメラの設置、駐輪場の有無なども確認しておくと、より安心でしょう。

ポイント4:フォローアップ体制

塾選びで見逃せないのが、個々の生徒へのフォローアップ体制です。
お子さんのモチベーション維持と授業の理解度につながる大事な部分です。
たとえば、同じ先生に指導してもらえることで、先生がお子さんの学習進度を把握しやすくなり、お子さんに合わせた学習サポートをしてくれたり、欠席した授業の振替やフォローがスムーズだったり、など。
また、保護者と塾とのコミュニケーションがどういった手段でどの程度取れるか、塾からのフィードバックの頻度や方法も確認しておきましょう。

ポイント5:評判と実績

塾の評判や実績は、その塾がどれだけ信頼できるかの目安になります。事前に過去の受験実績、合格者数、利用した保護者や生徒の口コミをチェックすることで、塾のレベルや雰囲気をある程度判断できます。実際に見学することで口コミや実績の間違いがないか見極めることが大切です。

ポイント6:コストパフォーマンス

最後に、多くの保護者の不安材料であるコストについて解説します。塾の費用は授業料だけでなく、入会金、教材費、その他の追加費用も全体的に把握しましょう。授業料の相場は塾のタイプ(個別指導や集団授業など)や利用するコースによって大きく異なります。いくつか興味のある塾の公式サイトを確認し、比較することをおすすめします。
地域によっては、教育支援金や学習塾の利用に対する補助金制度がある場合もありますので、自治体の教育委員会などに確認しておくとよいでしょう。

<隠れチェックポイント>地域に根ざした塾も探してみよう!

地元の塾を検索すると、人口の多いエリアは駅前の大手の塾がヒットしやすくなります。広告にも力を入れているため検索では上位にでます。そのため、ついつい大手の塾に目が行きがちですが、余力があれば地元の小規模な塾を探してみることもおすすめです。
特に長く地域に根ざした経営ができている教室は、口コミなどでずっと地域から選ばれている塾が少なくありません。ベテランの先生が長く続けていらっしゃることも多く、地元の進学事情にも詳しかったりします。

見学には親子でいくのがおすすめ!その理由とは

塾を見学する時に親子で行くことがおすすめです。お子さんが塾の雰囲気を肌で感じ、自分がそこで学ぶことをイメージしやすくなるからです。また、お子さんが抱える不安や疑問を直接塾のスタッフや講師に質問できることは、お子さんだけでなく、保護者の安心感にもつながります。

塾の見学時の服装、準備するもの

見学での服装や、準備するものについて解説します。

服装

特に決まりはありませんが、清潔感のある、動きやすい服装がいいでしょう。塾によっては校内を案内されることもあるため、歩きやすい靴をお勧めします。

準備するもの

質問リスト(事前にお子さんと一緒に考えておく)、筆記用具、必要に応じてお子さんの成績表や過去のテストなど準備しておいた方が具体的に話をしやすいかもしれません。

最後に

塾を選ぶ時に意識したいのは目的と相性です。
子どもの成長速度はバラバラだと毎年、痛感をしています。そして、その速度に正解はないのだなと、つくづく思います。早い段階から勉強が得意な子もいれば、中学生になり急に成績が伸びる子もいます。逆に受験に向けて無理をしすぎた結果、子どものやる気が折れてしまい相談にこられる方もいらっしゃいます。

「何のために塾に行くのか?」

ということを意識しておきましょう。場合によっては、今は行かせない、というのも選択肢のひとつです。とはいえ、塾が一般的なエリアもありますし、地域によっての事情はさまざまです。心配な場合は一度、見学にいってみるといいかもしれません。

見学や説明会を通じて、色々な塾をみることで、知識が深まります。塾の見学や説明会から得られる情報をもとに、家族とじっくりと話し合いながら、お子さんが安心して通える塾を選択してもらえたらと思います。そして、できなかったことができるようになった!そんな喜びを、家族みんなで一緒に分かち合う。これこそが、お子さんの学習意欲の原動力になるのではないのでしょうか。
この記事が皆さんの塾選びの参考になれば幸いです。お子さんにとって最良の学習環境を、一緒に見つけていきましょう。

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松田 剛典

みらぴか認定サポーター

大学卒業後、ベネッセコーポレーションに入社。高校生の進路を担当する部署に配属。東海エリアの進路指導やサポートに向けた企画等に携わる。その後、岡山本社に移動。全国の高校を対象とした勉強会や情報交換会の企画運営に携わる。人材紹介会社に転職し、「早期退職者」「卒業後未内定」の方のみを対象にした就職支援に携わりながら大阪支社の責任者を担当。2009年に独立し、現在のキャリアラボを設立。小学校から中学校・高校・大学と幅広くキャリア支援のプログラムを全国で提供している。

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