みらぴか認定サポーターの佐々木です。今回のコラムでは、「中高生になったときに起きる子どもの変化」のうち、性的な事柄への関心・異性への関心について、親は子どもの気持ちにどう対応していったらいいのか考えてみます。
『思春期には第二次性徴に始まる大きな身体的変化が生じ、性的エネルギーが増大します。』(厚生労働省「思春期のこころの発達と問題行動の理解」より)
感情の変化による言動と行動は様々です
保護者の皆さんも、ご自分の中学時代を思い出してみてください。
自分の身体のことや、性的な事柄への関心など、小学生の頃とは、まったく違った感情に戸惑ったり、感情を抑えきれなくなったりしたことがありませんか。こうした関心の持ち方や表し方には、個人差があります。
真面目なクリスチャンの女性教員に「先生!マリア様って本当に処女なの~!?」と掃除をしながら大きな声で聞いて、周りをびっくりさせていたあの子。
「子供はどうしてできるのかなんて、聞きたくない!!」と言って、怒りながら涙ぐんで抗議し、これまた教員たちをびっくりさせたあの子たち。
「私ってなんでもわかってるの」と周りの友達を子ども扱いしていたあの子。
そんなことに全く関心がないようにみえたあの子たち。
皆、同じ中学3年生。本当に色々でした。
子どもが大きくなれば心配ありません
それから15年後。
どの子も恋をしたり失恋したり、パートナーを得たり、結婚したり、離婚したり、お母さんになったり、聞きたくないと言っていたあの子たちは、医者になりました。15年という長いスパンでみると、性的な事柄に関心を持ったり行動したりする時期が、早いか遅いかは、まったく関係ないということがわかります。
だから、そこは全く心配なし。とは言っても、自分の子どもを前にすると大丈夫かなと心配になることもありますね。ですが子どもは、変化の真っ最中です。きっと自分の感情に対して言葉と行動がともなわない時もあり、出てくる言葉がそのまま本心とも限りません。その時は「うちの子を信じよう」という気持ちで、見守りましょう。どうしても気になる場合、本人に伝える前に相談してみてください。
子どもたちの身体と心を守るための声かけをしてゆきたい
この時期に、女の子なら、自分の身体のことについて理解しないまま、性的な興味を優先させてしまいそうな時。男の子なら、女の子の身体のことがわからずに、自分勝手な行為に及びそうな時。
やはりここは、親の出番。
たとえ子どもたちが、そっぽを向いても、何かの機会をとらえて、身体に関する知識や、守るべき事柄について、伝えておく必要があると思います。学校では、知識として、体の仕組みや倫理観を学びますが、そこに血を通わせ、子どもたちの胸に響く言葉がけをするのは、親の役割でもあると思います。
あるドラマでは、母親が、高校生の娘と付き合うことになった男の子に「12時前には家に帰すこと。そして絶対に妊娠させないこと!!」というセリフがあります。ここまで直接的な発言とまではいかなくても、一言、親としての考えを伝えておきたいものです。
この時期、日常の些細なことには、黙って見過ごした方がいい場合が多いと感じますが、性的な問題については、自分の子どもだけでなく、周囲の子どもたちも守るために、親として大人として毅然とした振る舞いも必要であると感じています。
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佐々木 伸子
みらぴか認定サポーター
大学卒業後は百貨店勤務。専業主婦の時代を経て、離婚をきっかけに35歳で教員に。以降、担任・学年主任・教頭などを経験し、多くの生徒・保護者の方の進路や親子関係について相談を受け、サポート行っている。定年後も事務長として、管理職・教員を支援する側になり、長く学校現場に関わっている。現在は再婚し、ステップファミリー(成人した子ども3人、孫5人)の母。
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