子育てアカデミー

スマホ 中学生 勉強しない

こんにちは。みらぴか認定サポーターの佐々木です。
「子どもがスマホばかりやっている」という声を最近よく耳にします。中学生のお子さんが勉強しないことへの対処を悩んでいる親も多いのではないでしょうか。実際に中学生のスマホ所有率は約8割にまで上ります。(『モバイル社会白書 2023年版 』 (株)NTTドコモ モバイル社会研究所 )クラスのほとんどが持っている時代です。どうしてもスマホをやっている時間が長くなってしまい、勉強の時間が取れなくなってしまいますね。中学生がスマホばかりで勉強しないときの対処法について考えてみましょう。

中学生はスマホで何をしているのか

『モバイル社会白書 2023年版 』によると、

・毎日YouTubeを利用している中学生は約8割
・SNSを利用している中学生は約9割。特にLINE利用が男女ともに8割超えている
・毎日スマートフォンやタブレットでゲームをする中学生は5割を超える

と、親世代とは、家庭での過ごし方が大きく違うことがわかります。

一方で、「疑問に思ったことについてインターネットで調べる」中学生は7割超えていて、実は学習場面での使用も頻繁に行われていることもわかります。5割を超える保護者が、ICT利用に関する期待として「情報を適切に収集する力が身につく」を挙げていますので、この部分の活用は進めていってほしいという親の気持ちもあり、よけいにスマホの規制について悩んでしまうのかもしれませんね。

スマホ時間が増えると、勉強に支障が出るのはなぜか

スマホ 勉強

中学生は以下3点がセットになり、結果として、成績が下がっていくのだと考えます。

1. スマホから離れられずに、勉強のモードに切り替えるのに時間がかかるようになる
2. 勉強に集中することができなくなる
3. 勉強する時間が減る

私は、この「1. 切り替えに時間がかかる」 「2. 集中することができなくなる」のが、学力の向上の妨げになるのではないかと考えています。勉強時間は、長ければいいというものではないので、時間よりは、そばにあることで、気が散って、いつまでもスマホに捉われていたり、集中して理解しようとする気持ちが中断されたり、単語や漢字の練習も身が入らないことが、特に中学生のような基礎学力をつける際に、勉強の妨げになると思います。

中学生は、自己コントロールが難しい

高校生や大学生も大人も、同じようにスマホを使用する日常を送っています。しかし、それぞれ何とか時間に区切りをつけてコントロールしていますが、中学生はまだそうした力が十分でない場合が多いです。
中学生時代は、親が様々な面で子供の手を放してゆく時期ですが、スマホやゲームの時間を野放図にしてしまうと、本当にやめられなくなり、昼夜逆転生活になってしまう場合もあります。

ただ、ここまでくるとその背後に、子どもの不安や問題が潜んでいる場合もありますので、そんな時には、早めに担任の先生や養護教諭、スクールカウンセラーに相談することをお勧めします。

中学生が勉強しないを解消するスマホとの付き合い方

子どもが「スマホ依存かも…」と不安に思っている親御さんは、早めに解決できるようにしていくのをおすすめします。しかし、いきなりスマホを取り上げ使わせないようにしてしまうと、友達との連絡も取れなくなり、子どもの交友関係にも影響してしまいます。スマホを使わせないのではなく、どうしたら上手に両立できるかを考えていきましょう。

スマホを手放す時間を作る

大人でも、手元にスマホがあると、ついつい見てしまいませんか?調べ物をしていたはずなのに、SNSを覗いてしまい、いつのまにか時間がたっている。だから、物理的にスマホを手元から離すことが必要です。例えば、スマホを手放し勉強するために以下のような方法があります。

勉強しているときは保護者が預かる
つい勉強中にスマホに触ってしまいはかどらなくなってしまうケースも考えられます。ちょっとだけ…と思っていたら何時間もスマホを触っていたなんてことも。目の届く場所にあるとどうしてもスマホを触ってしまうのであれば、保護者が預かり勉強が終わってから返す方法がおすすめです。

勉強する部屋にはスマホを持ち込まず、リビングに置いておく
使える場所を限定しておきましょう。今までずっと手元にあったので、そわそわして落ち着かないお子様もいると思います。それでも少しずつスマホと勉強のメリハリをつけられるように工夫していきましょう。

リビング学習にして目の届く範囲にする
中学生に勉強させようとしても難しい場合は、リビング学習にするのもおすすめです。親の目の届く範囲であれば、スマホに触ってしまう心配もなくなります。勉強でわからないことがあれば、すぐにアドバイスもできます。ただし、リビング学習の場合、横でTVを見るなど気が散ってしまう原因はできるだけ避けるようにしたいですね。

私の教え子も大学受験を前にした生徒たちは、自習室に入る前に、お互いのスマホを預かり合って、昼休みになったら返す、という風にしていました。「手元にあるとつい見てしまうので、そうしています」と言っていました。高校3年生になると、そういうこともできるようになるのですね。

子どもと話して方法を決める

このように物理的な方法は色々思い浮かぶと思いますが、大切なのは、子どもが納得することです。その際、色々やかましく言ってもスルーされるので、この1点だけは、というところを約束するのはどうでしょうか。

子どもも意外と、「勉強する時間がとれない、集中することができない」ことには、悩んでいると思います。あれもダメこれもダメではなく、例えば「スマホをやっている時間が長くて、勉強する時間が取れていないように見える。勉強に対する集中力もなくなって、成績が下がったり、睡眠時間が減ったり、自分が辛くなるのではないかと心配している。だから、その時間を短くするようにした方がいいと思うが、どう考える?」などと、落ち着いて子どもの意見を聞いてみるのがいいと思います。

その上で、具体的な方法を提案したり、折り合っていったらどうでしょうか。「自分で管理する」と言い張ったら、一旦受け入れて、「じゃ、しばらくそうしてみたら。でも上手くいかないようなら提案した方法をとって今の状況を改善してほしい」というような話や、呼びかけができるといいですね。
聞いていないそぶりを見せても、耳には入っていて、こちらが忘れたころに変化していることもあるので、めげずに頑張ってみてください。

まとめ

スマホ 勉強 学習

中学生がスマホばかり触って勉強しないとき、まずはルールを決めて勉強と両立できるようにしていきましょう。子どもにとってもスマホは大切な連絡ツールです。取り上げてしまうと、隠れて使うようになってしまいます。中学生に入り友達との付き合いもありますし、まずはお互いに話す時間を作り、スマホの使い方を教えていきましょう。子ども任せにしてしまうと依存してしまう心配もあるので注意していきたいですね。

佐々木さんのプロフィールやコラム一覧をもっとみる

よければみなさんの素朴な疑問やお困りごとがあれば気軽に話してみてください。
お試しで30分からお話しいただくことができます。

以下のLINEに友だち登録いただき、オンライン相談についてチャットをいただければ、時間の調整もすぐにできますので気軽にご連絡ください。

LINEに登録してお得な情報を入手する

佐々木 伸子

みらぴか認定サポーター
大学卒業後は百貨店勤務。専業主婦の時代を経て、離婚をきっかけに35歳で教員に。以降、担任・学年主任・教頭などを経験し、多くの生徒・保護者の方の進路や親子関係について相談を受け、サポート行っている。定年後も事務長として、管理職・教員を支援する側になり、長く学校現場に関わっている。現在は再婚し、ステップファミリー(成人した子ども3人、孫5人)の母。

中高生の子育てにお悩みの方は佐々木さんに相談してみませんか?

相談を申し込む

関連記事

LINE友だちでクーポンプレゼント!

LINE友だちに追加いただくと、
お得なクーポンや最新情報をお届けしています。
ぜひ、友だち追加をお願いします。

お得なクーポン、
最新情報をお届け!

LINE公式アカウントを
友だち追加

みらぴかに関する
質問にもお答えします。
お気軽にご質問してください。

お友だち追加
Copyright 2023 mirapika
オンライン相談に申し込む