子どもにお小遣いは渡すべき?お小遣いをあげるメリットや注意点を解説

お小遣い 中学生

こんにちは、子育てライターの水無瀬あずさです。
突然ですが皆さん、お子さんにお小遣いってあげていますか?我が家では「中学生は1ヶ月1000円」というルールにしているのですが、いくら渡すべきなのかは保護者として悩むところです。
そこで今回は、イマドキの中高生のお小遣い事情について詳しく調べてみました。実はお小遣いを渡すことって、子どもにとってさまざまなメリットのあることなんです。たかがお小遣い、されどお小遣い。子どもたちに正しい金銭感覚や資産運用を促すために、お小遣いから金融経済教育を始めてみてはいかがでしょうか。

イマドキの子どもは物欲が低い?

自分の中高生時代を振り返ってみると、毎日が欲しいもので溢れていました。新しく出たマンガと小説、ゲーム、CD、ファンシー文具など。オタクでファッションには疎く、ちょっとアレな学生時代でしたが、毎月お小遣い日が楽しみで、貰ったらすぐに使い切ってしまったものです。月の半ばに欲しいものが発売され、ひどく後悔して次のお小遣い日を心待ちにする・・・そんな繰り返しだったような気がします。

時を経て今、小学6年生・中学2年生の我が子たちを見ていると、その物欲の低さに毎回驚かされます。誕生日やクリスマスに「プレゼント何が欲しい?」と聞いても、子どもたちの答えは「別にないんだけど」。私の子ども時代には考えられなかった言葉が飛び出すのです。そんなことあるの!?

考えてみれば今って、スマホがあれば指先一つでほぼすべてのことが出来てしまうんですよね。マンガも小説もスマホがあれば無料で読めるし、ゲームだって無料でできる、CDを買わなくてもYoutubeで音楽は聴き放題。デジタルを活用すればノートに字を書く機会も少ないので、文具もそれほど重要じゃないんですよね。わずか30年で、時代ってこんなにも変化するものなのかと愕然としました。

いつの時代もお金の使い方を学ぶことは大切

現代は「モノ消費ではなくコト消費」の時代と言われます。世の中にモノが溢れかえっているからこそ、その瞬間や場所でしか得られない特別な体験―たとえば景色、音、味、におい、空気を体感できる経験―にこそ価値があると考えられているのです。

我が子たちがモノに執着しなさすぎるのも、このような時代背景が影響していると言えそうです。

とはいえ、コト消費社会だってお金がまったく不要なわけではありません。お金がなければ、推しのイベントに参加することも、クリエイティブな活動をすることも、「映える」写真を撮りに行くこともできませんからね。結局のところ、いつの時代もお金に関する正しい知識や感覚は身に付けておくことが大切です。

子どもにお小遣いをあげることは、そんな金銭感覚を養うために有益な手段であると言えます。

どうなってる?中高生のお小遣い事情

コト消費社会にあってもお金は大切であり、お小遣いを通じて子どもたちにその大切さを教えることは大変意義のあることだと思います。

では実際のところ、中高生はお小遣いをどのくらい貰い、どのように使っているのでしょうか。

若年層リサーチを行っている「TesTee Lab」が中高生の男女1,200名を対象に調査した結果(2023年版)によると、中学生でお小遣いをもらっている人は全体の73.2%、高校生で71.2%という結果でした。

気になるお小遣いの額は、中学生では1000~3000円、高校生は3000~5000円が1位という結果でした。

またお小遣いの使い道としては、中学生の1位は「友達と遊ぶための交際代」、2位が「推し活などの趣味のための活動費」、3位が「貯金」でした。2位が非常にイマドキっぽくて興味深いですね。高校生の1位は、中学生と同じく「友達と遊ぶための交際代」、2位は「お菓子や飲料などの飲食代」、3位は「洋服や美容用品などの購入代」でした。

皆さんのご家庭と比較してみて、どうでしょうか?

我が家は中学生の長男に月1000円を渡しているのですが、調査結果を見て「もう少し増やすべき?」と感じました。ただ、イマドキの中学生って部活だ塾だ習い事だ何かと忙しいためかお小遣いを使うヒマもあまりないようで、本人は「月1000円あれば十分」と言っていました。「欲が無さすぎでは?」と逆に心配になります。

お小遣いをあげるメリット

子どもにお小遣いをあげることは、さまざまなメリットがあります。ここでは、子どもにお小遣いをあげるメリットについて見ていきましょう。

金銭感覚が身に付く

自分で実際にお金をやりくりしてみなければ、何にどのくらいのお金がかかるのかを実感として把握することはできません。

限られた額の中で買い物をするという体験から、お金を自分事として捉えられるようになり、適切な金銭感覚が身につきます。

欲しいものの取捨選択ができるようになる

使えるお小遣いには限界がありますから、どうしても欲しいものを先に買って、無理なら諦める、または来月に回すといった取捨選択をすることになります。

たとえば子どもが3000円のお小遣いを渡されたとして、いざ使おうとするといろいろ考えるはずです。「友達と映画を見に行きたい。欲しい本も出たばかり。試してみたいコスメもあるけど、それを買うと塾帰りにお菓子を買えなくなる」とかね。

物事に優先順位を付けることって、大人になってからも大事なことです。お小遣いのやりくりを通じて、自分の中で欲しいものとそうでないものを明確化し、選別できる能力を養えます。

将来の勉強や資産運用に役立つ

2022年4月から、高校の家庭科の授業では金融経済教育が始まっています。成人年齢が18歳に引き下げられ、クレジットカードを作るなど金融に関するさまざまな契約を自ら行えるようになったことを受け、高校過程において家計管理、ライフプラン、資産形成、借金などについての理解を深めようという取り組みです。

お小遣いのやりくりによって金銭感覚やお金に関する知識を身に付けておけば、高校の勉強、ひいては大人になってからの資産運用の際に役立つでしょう。

お小遣いをあげる際の注意点

お小遣いをあげるメリットについてご紹介しましたが、同時に保護者として注意すべきこともあります。ここでは、お小遣いをあげる際の注意点についても見ておきましょう。

お金の大切さをきっちりと教える

お金とは労働に対する対価であり、ある日突然降って湧いたものではありません。だからこそ価値があるのであり、大切に使う必要があるということをきっちりと子どもに教えてあげましょう。

高校生になってアルバイトが出来るようになったら、実際に働くことを勧めてみるのも良いですね。お金を稼ぐことの難しさを体感することで、大切に使う必要性も実感できるようになります。

年齢に見合った額を渡す

ご紹介した調査結果やネット、身近な友達の意見などを参考に、お子さんの年齢に見合った額のお小遣いを渡すようにしましょう。多く渡しすぎてしまっては、「限られた額から頑張ってやりくりする」という本来の趣旨が達成できなくなります。

「欲しいものを少しは買えるけど全部は買えない」というちょうどいいラインを設定することが大切です。

何に使ったかをチェックする

お小遣いを渡し、好きなように使わせるだけで終わっていてはNG。渡した額のいくらを何に使ったのか、お小遣い帳などできっちり記録し、定期的にチェックするようにしましょう。

我が家の長男は、買ったものはお小遣い帳に記録して月末に清算、残った分があれば翌月に繰り越すというルールにしています。お小遣いは基本的に交際費や飲食費として使うものとし、学校で必要なもの(文具など)は別途請求すれば返却するという決まりです。申告によってお金が戻ってくることもあるためか、割としっかり報告してくれます。

まとめ|子どもの年齢に見合ったお小遣いを渡してお金の教育を始めよう

電子マネーやクレジットカードを利用する機会が増えた昨今、子どもにお金の教育をするタイミングって難しいですよね。だからこそ保護者は、子どもたちにお金の大切さや使い方を教えていく機会を意識的に作ることが大切だと思います。お小遣いは、子どもたちが将来お金で困らないようになるための第一歩です。子どもの年齢に見合ったお小遣いを渡し、適切な管理方法を教えることで、今からお金の教育を始めてみましょう。

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水無瀬 あずさ

ライター

黄色い電気ネズミとビールをこよなく愛するシステムエンジニア兼ライター。「どんなことでも全力で楽しむ!」をモットーに、反抗期真っ盛りの息子2人と全力で向き合っています。PTA役員などボランティア活動に積極的に参加し、学校や家庭における教育の在り方を模索中です。ゲームが趣味ながら、最近画面酔いがひどくて長時間できなくなったのが悩みのタネ。

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