子育てアカデミー

塾なし 高校受験

みなさんの中には受験勉強を塾に頼らず塾なし受験で進めることを決定した方もいらっしゃると思います。しかし子どもの学習習慣や勉強の進捗を見守る中で、「本当にこれで大丈夫なのだろうか」「もし受験に失敗したらどうしよう」という不安や心配が頭をよぎる親御さんも少なくないでしょう。

そこで、この記事では、塾に頼らず自宅で受験勉強を進める際に起こりがちな注意点や誤解、また子どもがどのようなサポートを求めているのか、さらには「私、やりすぎてしまっているかもしれない」と感じた時に注意すべきポイントなどについて、教育業界20年の松田剛典が詳しく解説をしていきます。

目指すは高校受験の成功。塾に頼らない学習方法でも、志望校への合格を目指すための具体的なアドバイスを提供します。親子で一緒に取り組むことで、受験勉強をより有意義なものにしましょう。

塾なし受験はどれくらいいる?

塾なしで受験する中学生はどれくらいいるのでしょうか。

中学生は学習塾へ通うべき?塾通いの現状とメリット・デメリットを徹底解説」でお伝えしたように、文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると、公立中学校の生徒の約3割、私立中学校の生徒の約半数が塾に通っていないという結果が出ています。ただ、この中には家庭教師や通信教育を使っている世帯も含まれていると考えられるため、実際に家庭学習のみの割合はもう少し下がると考えられます。

ただし、この情報はエリアの情報が入っていないため、都心部と地方部では少し差があります。人口が多いエリアと少ないエリアでは受験の倍率も違いますし、平均値だけで判断するのは危険です。ネットや周りの情報に振り回されないようにしましょう。

ある意味、子どもを信じる親のメンタルが試されるかもしれません。

塾なし受験勉強で親が陥りがちなミス

塾なし高校受験を成功させるためには、親のサポートが不可欠ですが、その過程で陥りがちな注意点も存在します。具体的な注意点を見ていきましょう。

過度なプレッシャーのかけ過ぎ

高校受験の成功を望むあまり、子どもに過剰な期待を寄せることは、逆効果になることが多いです。子どもが感じるプレッシャーはストレスにつながり、学習意欲の低下や精神的な負担を増やす可能性があります。

ポジティブな声掛けはしっかりと行いつつ、言い過ぎにはならないところで止めましょう。

子どもが萎縮してしまうと、成績は伸びません。

成績を伸ばす秘訣は親のリズムに子どもを合わせるのではなく、子どものリズムをサポートすることです。

一方的な学習計画の押し付け

親が自分の考える「最適な学習計画」を一方的に押し付けることも、子どもとの関係悪化や学習効率の低下を招きます。子どもに自ら学習計画を立てさせ、実行する機会を与えることは、自律性を育む上でとても重要です。子どもの学習スタイルやペースを尊重し、彼らが自分自身で目標設定や時間管理ができるようなサポートを心がけましょう。

個人的には事前に「どんな計画を考えているか?」と聞くことがおすすめです。
そうすると意識のズレなどにも気付きやすくなりますし、無理な計画になっていないかも知ることができます。

塾なし受験で親ができるサポート

家で勉強に集中できる環境を整える

まず、子どもが集中できる静かな勉強スペースを確保しましょう。子どもが勉強している時はテレビを消すなど、家族も勉強に集中できるよう協力をしましょう。時には休憩をさせることも家族ができるサポートです。

もしスマートフォンが勉強の集中の妨げになってしまう時は、子どもとルールを決めて、親が勉強中は預かるのも一つの手です。

学習面・情報収集のサポート

子どもが目標を立て、それを実行するために、サポートとフォローをしていきましょう。ただし、子どもの自立性を大事にし、もし子どもが勉強に苦戦しサポートを必要としていたら一緒に解決策を考えていきましょう。

現在はYouTubeなどの学習動画のコンテンツも充実しているので、そういった情報や手段を教えてあげるのも良いですね。

また、志望校の情報収集は子どもが調べた情報で不足がないのかも親がフォローしてあげたい点です。試験の方法や学力試験の配点比率と内申点の比率も確認しましょう。学校の先生や周囲の先輩などから情報を収集することも有効な手段です。過去の受験生や合格者に話をきくことで、よりリアルな志望校合格に必要な情報がわかる可能性があります。

<業界裏話>
少し業界的な裏話を入れると、エリアとどの高校を狙うかで塾なしの成功率は大きく変わってきます。特に入試倍率の高い高校を狙う場合には、親の方の情報収集がとても大切になります。(周りで合格者がいないか探す、など)

地元の情報だけに、ネットでも重要な情報が足りないことも多く、ある程度対面での情報収集が必要になることは覚えておきましょう。

適度なコミュニケーション

塾なし受験では、親子のコミュニケーションもとても大事です。先ほど述べたように、塾であれば友達や先生によりモチベーションが維持されやすいですが、塾に通わない場合は、親から声掛けしたり、話を聞いたりするなどして、時には子どもの心のケアを心掛けましょう。

大切なのは親が子どもの可能性を信じて味方であり続けること。

ただし、余計なおせっかいにならないように注意が必要です。日頃から軽いコミュニケーションをとることで、子どもが心配事や不安を打ち明けやすい関係性を作っておくことが大切です。

過干渉にならないように気をつけましょう。

まとめ

気をつけないといけないのは心配になって過保護になってしまったり、親が焦ってついつい言い過ぎてしまったりすることです。最後は子どもを信じて見守りましょう。ただし、放置するのではなく、子どもとどんな受験計画なのかということを話し合うのもありですし、実際に約束事を決めるのもありです。成績が伸び悩んだときに塾に通うという選択肢を入れることも間違いではありません。大切なことは子どもと話し合いながら行動して行くことです。

そして、何より親が子どもを信じることを意識してください。そうすることで子ども自身も自信につながりますし、勉強に専念できるようになります。

ついつい、子どもの勉強しない時など気になることはあると思いますが、最後は自分の心との闘いになるかもしれません。

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松田 剛典

みらぴか認定サポーター
大学卒業後、ベネッセコーポレーションに入社。高校生の進路を担当する部署に配属。東海エリアの進路指導やサポートに向けた企画等に携わる。その後、岡山本社に移動。全国の高校を対象とした勉強会や情報交換会の企画運営に携わる。人材紹介会社に転職し、「早期退職者」「卒業後未内定」の方のみを対象にした就職支援に携わりながら大阪支社の責任者を担当。2009年に独立し、現在のキャリアラボを設立。小学校から中学校・高校・大学と幅広くキャリア支援のプログラムを全国で提供している。

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