子育てアカデミー

~子育て支援20年以上の経験から伝えたいこと~
はじめまして。キャリアコンサルタントの山本貴之です。これまで小学校教員、児童養護施設職員として20年以上子どもたちと関わってきました。
現在は、キャリアコンサルタントとして、発達の凸凹のある小中高校生や保護者のキャリア支援をしています。
私が最初にお伝えしたいことは、「子どもに思わず手を挙げてしまいそうになった時」に読んでほしい話です。決して、私は虐待を肯定しているわけではありません。ただ、私たちも人間で完璧な人間ではありません。「私は違う」と思われるかもしれませんが、そういう人ほど自分の感情を周りに伝えることができずに悩んでいるのをみてきました。「誰でも、いつでも、どこでも」、当事者に成り得ることがあります。
様々な背景を抱えている子どもたちの支援を通して学んだことは、他者を頼り、他者から頼られる力を育むことが、子どもたちの幸せにつながるということです。あくまで一個人の体験談です。ヒントになれば幸いです。

「虐待」は自分とは関係ない?

私は「誰でも、いつでも、どこでも」虐待の当事者に成りうると思っています。「虐待をする親が100%悪い」という意見もあります。私が児童養護施設職員として感じてきたことは、虐待を望んでしている親は本当にごく一部ということです。好んで虐待をする親はほとんどいません。子育てが「孤育て(こそだて)」となり、精神的にも追い詰められていった方が本当に多いことを現場で目の当たりにしてきました。
保護者のお話を現場で伺っていると保護者のみなさん自身が、悩みながら子育てをされてきたことが伝わってきます。

・ 子どもに発達の特性があり、育てにくさを感じている
・ メンタル不調の為、気分の浮き沈みが起きてしまう
・10代で親になり、親族からの理解やサポートが得られない
・ 非正規社員としての就労のため、経済的に困っている

データでは見えてこない、ひとりひとりの家庭環境があり、悩みがあります。保護者のみなさんの中には、お子さんへの愛情と責任感が強いからこそ、周りに「助けて欲しい」と頼ることが苦手だったり、独りで抱え込んでしまったりしている人も少なくありません。

困り感の共有がとても重要

私は子どもたちの支援者としての無力感からメンタル不調になり、児童養護施設職員3年目の時に休職を経験しました。休職期間中に気が付いたことがあります。それは、私自身が子どもたちに対する「困り感」を周りのスタッフに共有しようとしていなかったことです。あとで知ったことなのですが、20年、30年と子育て支援をされてきた専門家ですら、様々な背景を抱えている子どもたちへの支援に対して「悩まないことなど無い」ということでした。
まず、私がはじめたことは、困っていることをスタッフ間で共有することでした。他者に話をしてみてわかったことは、困り感を周りに伝えていかないと周りも理解することが難しいということです。「困り感の共有」をすることで、私自身、心の負担感が軽くなり、子どもたちだけでなく、自分のことも大事にしていくことの大切さに気が付きました。
これは子育てにも共通することです。今自分が悩んでいること、困っていることを言葉にすることで、周りもあなたの感情を理解しやすくなります。そして、自分自身の気持ちの負担を減らすことができます。

親の背中を見て、子どもが「他者を頼り、他者から頼られる力」を育む

親が他者を頼っているところを子どもたちに見せることは、とても良い親子の関わりになります。
それはなぜでしょうか?
子どもたちは、大人が思っているよりも、周りをよく観察しています。困っている時にこそ、他者に助けを求める姿を子どもたちに見せることも大切なのです。子どもたちは「自分が困った時には誰かに助けを求めて良いのだ」と学ぶきっかけになるからです。
子どもたちは、周りに助けを求める(援助要請)経験を積んでいくことで、他者を頼ることの大切さを経験していきます。そして、他者から頼ってもらえることにも心地よさを感じられるようになっていくのです。
意外に思われるかもしれません。でも、親の背中を見ることで、子どもは「他者を頼り、他者から頼られる力」を育むことができるのです。完璧な保護者や支援者はいません。子どもたちと共に悩み、一緒に成長していこうという姿勢が、子育てには大切だと感じています。

まとめ | 大切にしてくれる大人の存在

一人でも自分のことを真剣に想ってくれる大人がいることが、どれだけ心の支えになるのか。今、子どもたちやみなさんのキャリア支援に携わらせていただき、改めて子どもたちにとって、ありのままの存在を受け入れてくれる大人がいることの大切さを感じています。
私は、子どもたちに特別なことをすることが子育てだとは思っていません。温かいご飯を用意してくれる、ふかふかのお布団で寝ることができる、朝起きたらおはようと言ってくれる、悩んでいたら何も言わずに隣に座り、同じ夜空を眺めてくれる。そんな「いつでも、君の味方だからね」というメッセージを送り続けてくれる身近な大人が、きっと子どもたちの心の栄養を育んでいくのだと思っています。
児童養護施設を退職する時、ある中学生の男の子が言ってくれた言葉があります。
「マジ会えて良かった。楽しかったよ。」
私一人では、すべての子どもたちの可能性や成長を引き出し、伸ばしていくことはできません。だからこそ、みなさんと一緒に、「子どもたちへの支援の輪」を広げていけると嬉しいです。

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山本 貴之

キャリアコンサルタント
小学校教員、児童養護施設職員として、15年間子育て支援の最前線で働く。現在は、発達の凸凹のあるお子さんや保護者のキャリア支援者として、「子どもたちの支援の輪を広げていく!」を大切にしながら活動。保護者面談1000名以上、2歳~20歳という幅広い年代のお子さんの支援経験を活かし、小中学校・教職員の保護者向けの講演も企画・実施。「新しい自分、叶えよう!」をコンセプトに、子どもたちの成長に携わる方々が自分の人生も大切にして、人生の可能性を広げていくサポートをしている。

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