子育てアカデミー

受験生を持つ保護者としての経験を通じて、同じ境遇の皆さんの役に少しでも立つようなお話しができればと思います。ただし難しいことは書きません、というか書けません。どこの家庭にもある、だけど家族にとっては大切な出来事やひとときを、気の向くまま書いていこうと思います。皆さんも肩の力を抜いて読んでいただければと思います。

予想外の展開で夫婦仲も険悪に!

 「#3 まさか、うちの子が不登校!?その時親はどう対応する?」は、下の娘がプチ不登校になった話をしました。しかし一週間家でリフレッシュし、週末のスポーツサークルで汗をかいたことで、翌週の月曜の朝はいつも通り元気よく登校。〈何はともあれ、よかったよかった。以降、それは続いています……〉とご報告したのですが、実はその週末、事態は急転直下しました。

それは日曜日の夜。娘が無事に学校に通い出してくれた安心からか、つい晩酌で飲みすぎてしまった私は、日々の仕事の疲れもあり、家族より早く寝てしまいました。また明日から、忙しいけれどやりがいのある日々が始まると夢想しながら……。

しかし、翌朝起きてみると、リビングに妻が一人で座っています。いつもは私の方が起きるのが早いのに、なぜか起きて、どんよりとしたオーラを放っています。たちまち私の中の緊急警報が発動。私の寝ぼけた脳はとっさに、よくないことが起きている、と察知しました。

「どうした……?」

「●●●がまた学校に行きたくないって。昨日の夜、布団で泣き出して」

不登校の再発に妻はパニックになり大号泣。それを勉強中の娘がなだめていたというのです。その話を聞いて、肝が冷えるとはこのことだと思いました。そんな修羅場が起こっていたとも知らず、私はいびきをかいて寝ていたのです。

「何度あなたを叩き起こそうかと……」

「起こしてくれればよかったのに!」

「本当に頼りにならない。家にいると思えばいつもソファにふんぞりかえってテレビを見ているばかりだし。もっと頼りにさせてよ!」

その言葉を聞いて、私はカチンときました。そんなことが起こっているのに力になれなかったのは申し訳ないと思うけれど、こっちも仕事で忙しいのだから、疲れて早く寝てしまうこともあるだろう。そのタイミングがたまたま家族のトラブルと重なっただけではないか。ソファにふんぞり返っているというのも誤解で、それは帰宅してからのほんの1時間。そもそもソファはふんぞりかえるためのものではないか。

「そうか、俺は先に寝るのもソファでくつろぐのもダメなのか?」「じゃあ一体この家はなんなんだ?」「俺はなんなんだ?」「誰のために毎日働いているんだ?」──日頃たまったうっぷんが、実際の言葉として一気に吹き出してしまったのです。

言ってしまってからしまったと思いましたが時すでに遅し。

「わかった、もうあなたはアテにしない。決まったことだけ伝えます」

そう妻は静かな口調で言い返してきました。まるで判決を伝える裁判官のように。

冷静の原因と対処法を分析

その日は月曜日だったので、妻はパートに出かけ、私は下の娘とともに妻が帰ってくるまで在宅ワーク。オンライン授業を受ける娘のかたわらで、いろいろ考えました。

どうすればこの事態を打開できるのか。

妻とのいさかい自体は、結婚して10年以上もたてば慣れたもので、その時はカッとするものの、精神的なわだかまりはすぐ消えてしまっていました。そして、いつものルーティーンとして、妻のクレーム内容を改めて確認し、原因と対処法を分析することに。一人カスタマーセンターです。(娘の不登校については、一朝一夕でどうこうできるものではないので後回し)。

問題となった私の行動は次の二つ。

1,肝心な時に寝ていた

2,いつもソファでふんぞり返ってテレビを見ている

1に対しては、仕事で疲れていたのと、ついお酒を飲みすぎたことが原因。そもそも、最近は年齢のせいもあり、晩酌のお酒が翌朝に残りがちでした。この機会に断酒──というのはいきなり無理なので、とりあえず缶ビール1本とハイボール1杯におさめることにしました。

2に対しては、単純にソファに座ることを止めることにしました。いつもふんぞり返っているわけではないのにそう見られているということは、回数の問題ではなく、座っている私の姿が問題だということ。そして妻がそう思うことには別の原因があるのだということ。火元が分からない以上とりあえず消化活動が最優先。火に油を注ぐような行為はしばらく控えようと思いました。

そして肝心なのが原因です。当たり前ですが、お酒を飲みすぎてたまに早く寝てしまうのも、ソファに座ってテレビを見るのも決して悪いことではありません。同じことをしていても何も言われない人もいます。それなのに私だけが責められるのは、私がそれをしているからなのです。もっと簡単に言えば、私のそのほかの言動に本質的な問題があるから、そうした表層的な行動に、妻が目くじらをたてるのです。

自分の本質的な問題とは何なのかと考えた末、妻のある言葉がふと頭にうかびました。

「家にいると思えばいつもソファにふんぞりかえって……」

そういえばここ一年ほど仕事が特に忙しく、平日は毎日ほとんど夜10時過ぎの帰宅。家族と食事を取ることもなく、帰ってテレビを見ながらソファで缶ビールと買って帰った惣菜で遅めの夕食を一人で食べるのが習慣になっていました。それがたった30分であっても、妻にとっては平日の夜に見る私の姿のすべて。なるほど、彼女の目から見たら確かに「家にいると思えばいつもソファにふんぞりかえって」るな……。

問題は意外なところにあった!?

そこで私は決断しました。平日もなるべく家族と食事をとろう。仕事が残っていても切り上げて、翌朝に早起きしてやろう。早起きするためにはお酒も控えなければならない。一石二鳥ではないか。

さっそくその日から実践することになりました。パートから昼過ぎに帰ってきた妻と入れ替わりに家を出て、いつものシェアオフィスで仕事を続けましたが、夜7時前には切り上げて帰宅。妻はまだお冠でしたが、上の娘もその日はたまたま塾がなく、久々の平日の家族そろっての夕餉に、まんざらでもない様子でした。そして翌日にはすっかり妻の機嫌も直り、(下の娘は学校には行かないけれど家では変わらず楽しげ)、いつもの明るい我が家の雰囲気が戻ってきたのです。

それを一週間続けたおかげというわけでもないでしょうが、翌週再び学校に行くようになった下の娘。その状態はいまのところ続いています。

もとをただせば私に原因があったというのが今回のオチ。私と妻の間に流れる不穏な空気を、下の娘は敏感にキャッチしていたのかもしれません。

実際に、文科省の調査で小学校では、不登校の要因として約半数が「本人の無気力・不安」、
次いで「生活リズムの乱れ、あそび、非行」が12.6%、「親子の関わり方」が12.1%という結果があります。(「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」P24 )
必ずしも、不登校=学校だけに原因がある、わけではないのです。

どうも最近子どもの様子がおかしいと感じている人は、まずは子どもの話を聞くのと同時に自分自身の言動を冷静に振り返ってみることをおすすめします。

よければみなさんの素朴な疑問やお困りごとがあれば気軽に話してみてください。
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とんび

ライター
中学生と小学生の2人の娘、妻と都内に暮らすライター兼ライターズオフィス経営者。取材で有名大学や一流企業に訪れると、「うちの子もこんなところで……」と妄想を膨らませる今日この頃。上の娘は某有名学習塾に通学中。下の娘も姉の影響で近所の個別指導塾に通い始めたところ。子供たちの塾通いが家の暮らしの中心となっている。ちなみに似顔絵イラストは上の娘が小5の時に描いてくれたもの。

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