受験生を持つ保護者としての経験を通じて、同じ境遇の皆さんの役に少しでも立つようなお話しができればと思います。ただし難しいことは書きません、というか書けません。どこの家庭にもある、だけど家族にとっては大切な出来事やひとときを、気の向くまま書いていこうと思います。皆さんも肩の力を抜いて読んでいただければと思います。
中学2年の娘の新年スタートは少年の日に見た光景!?
2024年、新しい年のスタートです。
いま、これを書いているのは1月3日。私の娘は塾の正月特訓に参加しています。
正月特訓の会場では鉢巻を締めて「絶対合格するぞ!」とシュプレヒコールを上げるのだとか。昭和40年代生まれの私にとっては、小学生の頃に見た受験戦争のニュース映像を思い出させます。進学塾など無かった田舎の純朴な少年の目には、鉢巻をして一心不乱に勉強をする東京の子どもたちの姿は、とても不思議に映ったものです。
そんな映像はやがて見なくなり、鉢巻コールそのものが今はなくなったのかと思いきや、今も残っていたのですね。うちの塾だけなのか、ほかの塾もそうなのか分かりませんが、鉢巻など運動会でしかしたことがない中2の娘は、困惑するどころか「マジうけるんですけど」と、まんざらでもない様子です。スマホで自撮りしてと頼みましたが会場はスマホ使用禁止。仕方なく想像で楽しんでいます。
好きこそ高校受験への最強のモチベーション
こんな話をすると「中2から受験勉強はかわいそう」「学習塾に洗脳されている」と言う人が結構います。しかし、塾通いも正月特訓も親が強制したことは一度もありません。文字通り本人が好きでやっています。最初は両親を反面教師にしての選択かもしれませんが、今は「自分がどこまでできるか挑戦したい」と、アスリートのようなことを言っています。
もし甲子園を目指す野球少年が、正月から野球の特訓だと言っても、かわいそうとか洗脳だとか言う人は少ないのではないでしょうか。
そもそも可哀想かどうかは本人が決めることです。毎日の勉強は辛いことも多いでしょう。でも、その先に達成感というご褒美が待っていることを、うちの娘はすでに知ってしまったようです。
先日、現役日本人メジャーリーガーをインタビューしたのですが、似たようなことを言っていました。彼は練習が厳しいことで知られる名門野球部の出身なのですが、高校時代の3年間を「地獄の日々」と言いつつ、楽しくて仕方なかったと振り返ります。いくら甲子園が目標でも、それだけで厳しい練習を乗り越えられるとは考えられません。
楽しいから続ける──最強のモチベーションです。それを本番の1年前に会得できたとすれば、小6から塾に通わせてきた甲斐があるというものです。
受験対策の親にとっても意外と悪くない正月
子どもがそんな感じなので、親もまったく正月気分が味わえない新年でした。
1月2日から早起きして弁当づくり。今ごろ娘は鉢巻して頑張っていると思うと、呑気にビールを飲みながら箱根駅伝を観る気分にもなれません。
仕方なくノートパソコンを立ち上げ、年またぎで残っていた仕事にとりかかりました。
ところが始めてみると、電話もメールもこない正月は非常に仕事に集中できる環境。
おかげで予想以上にはかどり、三が日のうちに片付けることができました。
これで、例年のようにバタバタとした仕事始めにならずに済みそうです。
こんな正月も悪くありません。
私たち家族の受験シーズンも、2024年とともに本格的に幕を開けました。
よければみなさんの素朴な疑問やお困りごとがあれば気軽に話してみてください。
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とんび
ライター
中学生と小学生の2人の娘、妻と都内に暮らすライター兼ライターズオフィス経営者。取材で有名大学や一流企業に訪れると、「うちの子もこんなところで……」と妄想を膨らませる今日この頃。上の娘は某有名学習塾に通学中。下の娘も姉の影響で近所の個別指導塾に通い始めたところ。子供たちの塾通いが家の暮らしの中心となっている。ちなみに似顔絵イラストは上の娘が小5の時に描いてくれたもの。
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