子育てアカデミー

思春期 父親 娘

娘はただいま思春期真っ盛り!

何がって、下の娘の思春期です。

思春期とは、WHOの定義では、第二次性徴の出現(乳房発育や声変わりなどの時期)から性成熟(18~20歳ごろ)までの期間を言うそうです。日本産婦人学会では、女子においては8~9歳頃から17~18歳頃までの間で、乳房発育に始まり、陰毛発生、身長増加、初経発来で完成すると定義しています。

このように思春期は、本来体の発達や変化の時期を示す言葉ですが、私たち親にとっては、突然気難しくなったり、反抗的になったりという心の変化に対して用いられる言葉です。ちなみに心の側面からは、小学校高学年から中学生前半までを「思春期前期」、中学生後半から高校生までを「思春期後期」と呼ぶそうです。

現在、下の娘は小学3年生で9歳。身体的にも心理的にも、思春期真っ盛りであります!

娘が思春期だと確信した3つの行動

なぜ娘が思春期だと確信したかというと、普段の態度や行動が、それまでと明らかに変わったからです。それは他人から見ると小さな変化かもしれませんが、毎日接している親からしてみると大きな変化です。

その一、お風呂に一人で入りたがるようになった

これはもう定番ですよね。娘が父親と一緒に入るのを嫌がる、あるいは父親が気にして入るのをやめる。ネットでは「娘とお風呂に入っていいのは(入れるのは)いつまで?」という論争で溢れています。

ただし我が家の事情は少し違います。

別に娘も私も一緒に入るのが嫌なわけではありません。温泉に行けば普通に家族風呂に一緒に入りますし、シャンプーの後に髪の毛を流してやることもあります。

ただ娘はお風呂に一人で入りたい。それだけのようなのです。

思春期は、子どもが一人の大人としての自分を確立する時期で、親から自立したいという思いが強くなるそう。そうした、親から自立したい気持ちを心理学では「心理的離乳」と呼ぶそうです。自立するということは、一人の時間を大切にしたいというのと同じではないでしょうか。ただし、我が家は狭いマンション。娘の部屋はありません。

あ、そういえば、最近寝室にも一人で篭ることが増えました。そこで何をやっているのかというと、ただYouTubeを見ているだけ。「居間で観ればいいのに」と言っても「うーん」と言って流します。別にいやらしい動画を見ているわけでもなさそうですが、要は一人の時間が欲しいのでしょう。お風呂でもスマホで動画を見ているようで、一度入ると1時間は出てきません。

その二、友達の前では親に対して塩対応になった

親子で地域のスポーツサークルに参加しているのですが、家にいる時と態度が全然違うんです。一言で言うと塩対応。ほとんど口を聞いてくれません。

先日などは、親子でペアを組んで試合をすることになったのですが、それを聞いた途端、ほんとに嫌そうな顔をして、「はあ〜」と大きなため息をつくではありませんか! もちろん、試合中も一切口を聞いてくれません。せっかくの親子ペアなのに何とも気まずい時間を過ごしました。

ところが、会場である小学校のグラウンドを出た途端、態度が一変。「ねえパパ、お昼はマックにしない?」と甘えきます。二重人格なんか? と思ったほどです。

しかしこれも思春期の特徴的な行動のようです。

思春期の子どもは、親からの独立に対する不安や戸惑いを軽減するために、仲間と一緒にいたいという気持ちが強くなるのだそう。もちろん、親も大事ですが、どちらかを選ばなければならないとしたら勝つのは友達。なぜなら親は放っておいても親だからです。

両方を立てて上手く振る舞うなんていう芸当は小3の娘にはできません。あちらを立てればこちらが立たず。友達を立てることのトレードオフとして親が塩対応されるというわけなんでしょうね。最初は辛かったですが、塩対応のアイドルを推していると思うようにしています。

親にも思春期がある?

その三、テレビドラマを観るようになった

は? と思った人もいるでしょう。

でも、以前までは、テレビそのものを一切見なかったのです。ところが、最近はテレビ、しかもドラマを好んで見るようになりました。

お気に入りはNHKの夜ドラ。ご存知の方も多いかもしれませんが、LGBTや終末医療など、社会的なテーマのものも結構あります。それを、内容の理解はともかく、結構真剣に見ているのです。

もちろん、以前からアニメ映画などは良く観ていて、同じアニメ映画は一緒に3回も劇場に行き、聖地巡礼もしたのは前回書いたとおりです。震災という社会的なテーマを扱ってはいるものの、とはいえ冒険ファンタジーの映画です。いま見ているテレビドラマのように「人間とは何か」を考えさせるような、そこまで深いものではありません。

実はこれも、思春期特有の行動だそう。

発達心理学者のエリクソンは、「自分とは何者か」ということを「自我同一性(アイデンティティ)」と呼び、それが揺らぎ、わからなくなっている状態のことを「自我同一性(アイデンティティ)の危機」としました。思春期の子どもは、子どもなのか、大人なのか、どっちつかずの曖昧な存在です。つまり自我同一性を確立していく時期なのです。

だからこそ葛藤も多い時期です。自分とは何か? 生きるとはどういうことか? という問いの答えを、何となくそれっぽいドラマを観ることで、手に入れたいと思っているのではないでしょうか。たまにボーっと宙を見て、考え事をしているような時もあるんですよね。そういう大人びた態度も普通にとるようになりました。

そんな思春期真っ只中の娘ですから、親としては接し方に気をつけるわけです。ちょっとしたことで傷つき、思いもよらない行動に走らないとも限らないからです。

例えば、夜遅くまでユーチューブを観ている時など、以前なら「ダメなものはダメ!」という感じで叱りつければ、一時的には泣くけれど、すぐにケロッと機嫌を直していました。
しかし少し前から、同じように叱ると「ふんッ」と鼻で笑い、「はいはい」と言いたげな顔で、“とりあえず”従うようになりました。

これがまた憎たらしいんです!

なんで素直に親の言うことを聞けないんだ⁉︎ と頭に血が上りかけたのを必死で抑えました。子は親の所有物ではありません。
自分という存在に気づいた、一人の人格です。
自分のやることを、あれこれ指図されたくはないでしょう。
親である私もその年代の時はそうだったからよく分かります。
とはいえ経済的には親の庇護を受けているのだから、従わざるを得ないということも。
だから、せめてもの反抗心に、「ふんッ」「はいはい」という親の心情を逆撫でするような態度を取るのです。

でもそれって、ある意味、成長の証なんですよね。

ところが、親はそれをなかなか認めたくない。
なぜなら、寂しいから。自分の手を離れていくのが嫌だから。

やれやれ、なんて厄介な存在。

そう考えると、親にも思春期があるかもしれませんね。

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とんび

ライター
中学生と小学生の2人の娘、妻と都内に暮らすライター兼ライターズオフィス経営者。取材で有名大学や一流企業に訪れると、「うちの子もこんなところで……」と妄想を膨らませる今日この頃。上の娘は某有名学習塾に通学中。下の娘も姉の影響で近所の個別指導塾に通い始めたところ。子供たちの塾通いが家の暮らしの中心となっている。ちなみに似顔絵イラストは上の娘が小5の時に描いてくれたもの。

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