子育てアカデミー

子どもが不登校になると、「この子は将来どうなるんだろう?」「どうしたらいいんだろう?」と悩むようになります。

そして、中学校3年に差し掛かるようになると、「進路はどうしようか?」とか頭を抱えるようになります。

実は不登校の進路先というのは、本当に多岐にわたります。
通信制高校だけではなく、高等専修学校やチャレンジスクール、専門学校、高卒認定試験を狙うなど、探せばたくさんの情報が出てきます。

だからこそ、どの選択肢を取ればいいのかわからなくなってしまうんです。

今回は「不登校の中学生の進路の探し方」についてお話をしたいと思います。

失敗しない進路選択は人に聞くことから

ネットの情報だけで選ぶと失敗することも少なくありません。
ネットの情報も踏まえつつ、
探すときに行ってほしいことは「詳しい人に聞くこと」です。

具体的には以下の4つになります。

1)学校の先生に教えてもらう
2)塾やフリースクールで教えてもらう
3)親の会で教えてもらう
4)通信制高校合同説明会に行く

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1)学校の先生に教えてもらう

進路に困ったときはまずは学校の先生から教えてもらうというのがオーソドックスな方法です。日本の学校は100年以上の歴史があります。進学についての知見はかなり多く、進路や進学先についての情報をたくさん持っています。
また、高校の見学会も学校の先生を通した方がスムーズ出ることが多いです。

なので、私はカウンセリングで、お母さんに「学校とはなるべく険悪にならない方がいいよ」と助言することが多いです。
ときには、学校側の対応がよくなく不登校になってしまったというケースでは、「無理して良い関係を築かなくていいよ」というのですが、それでも学校とは仲良くなった方がいいです。

もし、担任の先生との関係が悪ければ、学年主任の先生、管理職に相談するという方法をとってみてください。

それでも、「学校とは関係が悪すぎて、そんなことを聞けない」という人もいるかと思います。

その場合は、次の方法を試してみてください。

2)塾やフリースクールで教えてもらう

実は塾やフリースクールも進路についての情報をたくさん持っていることが多いです。

最近は不登校専門の塾も増えて来ています。
そうした塾では受験対策もしていることが多いので、「どの進学先が合っているのか」を教えてもらうことも多いです。

またフリースクールでは、実際に通信制高校に行った子やホームスクーリングで頑張っている子の情報を聞くこともできます。

学校と違って、世間一般の枠にはまらない進路の選び方について教えてくれる印象があります。

3)親の会で教えてもらう

学校とも関係が悪い、塾やフリースクールにも行っていない・・・
そんな場合は、親の会に行って情報を集めるというのも有効です。

親の会では、中学校からずっと不登校だったけれど、今は大学生を満喫しているという子どもを持つお母さんもおられます。

そのため、不登校の子どもがどんな進路を選んでいったのか、親目線で教えてくれることが多く、「この通信制高校は〇〇だったよ」「このサポート校は〇〇だったよ」と見学や体験だけではわからない生の経験談を聞くことができます。

親の会の調べ方は「不登校+親の会+地名」で検索すると出てくることが多いです。

4)通信制高校・サポート校合同説明会に行く

最後に、通信制高校・サポート校合同説明会に行くという方法もあります。

「通信制高校説明会+地名」で検索すると、近くの説明会の情報が出てきます。

説明会ではブースがあり、通信制高校やサポート校の先生方がいます。そこで直接高校やサポート校の様子や入学試験や手続きなどを丁寧に教えてくれるのです。

またブースの他にも様々な催しをしていることもあります。
講演会やセミナー、各学校の説明会など、高校以外の情報を手に入れることができます。

合同説明会の良いところは、いろんな学校の情報が見られるということです。
そのため、短時間で数か所の進学先の情報を手に入れることができます。

進路選びで気を付けたいこと

進路先を選ぶ際に大事なことがあります。

それは、「焦って選ばないこと」です。

焦って選んだ結果、もしその子に合わないところであれば、再度行くことができなくなり、貴重な時間を棒に振ってしまいます。

また無理して行こうとしたために、メンタルが悪化してしまうことも少なくありません。
実際にお母さんが焦って通信制高校を選んでしまった結果、リストカットを繰り返すようになったという子もいました。

そのお母さんには「今の高校はその子に合っていないよ」と伝え、再度選び直した結果、その子に合ったところが見つかり、今は元気に通学することができています。

進路を選ぶ際は、しっかりと子どもの声を聞きながら、お互いが納得できるまで話し合いながら進めていくことが大切なことになります。

まとめ

今回は進路や進学先についての選び方についてご紹介しました。

今はネットで情報が見つけやすくなっていますが、やはり経験した方や詳しい人の知識には及びません。

そうした方に教えてもらうことで、ご家族で話し合い、その子に合ったところを探していくこと。

これが進路選びでとても大事なことではないかと思うのです。

皆様の参考になれば幸いです。

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田中 勝悟

みらぴか認定サポーター
大学院卒業後、スクールカウンセラー、心療内科、児童相談所、貧困層の就労支援のアドバイザーなど多くの領域で経験を積む。その傍ら2019年4月に「カウンセリングルームはぴっと」を開設。またオンラインスクール「不登校の親の学び場」を開講。5,000件を超える豊富な臨床経験から適切な助言を行うことで多くの親の共感を得る。また、エニアグラムを活用した見立て力の高さには多くの支援者から定評がある。著書に「不登校はチャンス」がある。

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