子育てアカデミー

こんにちは。みらぴか認定サポーターをしている上田さや香です。
私は小学2年から小学6年までの5年間、不登校の時期を経験しました。

このコラムでは、その時期に私と親の間で起きた出来事、特に親の対応がどれほど救いとなったかについて語ります。

不登校は子どもにとっても親にとっても困難な試練であり、その原因や理由を理解し、適切に対応することは容易ではありません。

第一回の今回は、私自身が不登校になったときの心情とその時の親の対応についてお話します。

不登校の理由、それは子ども自身も分からない場合もある

「どうして学校行けないの?」

もしも子どもが不登校になったら、当然その理由や原因が親として気になりますよね。
私自身、不登校になったとき、友達や周囲の大人に幾度と聞かれた言葉です。

ですが、その答えは子どもにとってなかなか掴みどころがありません。私自身、当時、自分がなぜ学校に行けないのかを説明することが難しく、理由を問い詰められることで自己責任感や焦燥感が募ることもありました。
だからこそ、聞かれるたびに毎回言葉に詰まる、もしくはその場しのぎの答えを言っていました。

不登校の原因は千差万別で、いじめなど明確な事象がある場合もあれば、友達関係のちょっとしたいざこざや担任の先生の対応、宿題の疲れ、自分が持って生まれた気質、など複雑に要因が絡み合い、ある日その「少しずつ溜まった負担」があふれ出し、急に行けなくなることもあります。私のケースもまさにこのパターンでした。
社会に出て、様々な経験をして、30歳を超えた今だからこそ当時行けなくなった理由を言葉で整理することができるようになったように思います。

子どもは自分の気持ちを言葉にして人に伝える力はまだまだ発展途上です。
仮に答えたとしても、本人の気持ちのほんの一部を表しているにすぎないということもあります。

親は理由や原因の探求の前に、子どもの感情や状態に目を向ける

子どもが不登校になったとき、親としては不安や疑問がつきものだと思います。

この子は何に悩んでいるんだろう?
どうしたら解決できるだろう?
どこまで介入すべきだろうか?

原因の確認や解決策が欲しくなるのは当然のことだと思います。

ですが最初、私の親が学校に行けない理由を聞いてきたものの、その後は過度に聞くことなく、「辛い」「怖い」「疲れた」という私の感情をただただ聞いて、寄り添ってくれて、それが当時の私にとって大きな救いでした。

不登校になった理由や解決策を無理にすぐに求めるのではなく、親が子どもの感情を受け止め、受け入れ、家庭で安心感を提供し、リラックスさせることができる環境を作ってくれたことが、その後の不登校の卒業に繋がったと感じています。

親の肯定的なサポートは不登校を乗り越えるカギになる

私は中学から復学をしています。その中学は小学校からの繰り上がりの学校でした。周囲の人々が不登校の事実を知っている状況での復学は大きな挑戦であり特にプレッシャーや不安を伴いました。しかし、不登校をしていた5年間、親がさまざまな感情を受け入れてくれたことやサポートをしてくれたことが、自信を与え、困難な状況を乗り越える力になったと振り返っています。

復学に向けて行ったことや、復学後にぶつかった問題などはまた別のコラムでお話しますが、「もう一度学校にいってみよう」と思い行動できたのは、不登校中の親の肯定的なサポートがあったことが大きく影響しています。
勉強のサポート、学校との連携、友達関係のサポート、そして何よりも私の気持ちを尊重し、理解しようとする姿勢は、大きな心の支えとなりました。

まとめ

不登校になった子どもを持つ保護者にとって、子どもの不登校の原因や理由を理解し、適切に対応することは難しい課題です。不登校の子どもは、自分の気持ちを言葉で表現しにくいことが多く、その原因を問い詰めることは逆に子どもを責める気持ちにつながることがあります。しかし、原因追及や課題解決以前に、親が子どもの気持ちを尊重し、受入れ、肯定的なサポートを提供することが、不登校時代を乗り越えるために重要だと思います。
そして親子の信頼関係を築くことにも繋がると思います。

このコラムのシリーズでは、不登校時代に親の対応が子どもとってどれほど重要かつ大切であり、私自身が経験したことを通じて親が提供できる肯定的なサポートの価値に焦点を当てます。子どもの不登校時代を経験した保護者や今そうした状況に直面している家庭にとって、この記事が少しでも心の支えになれば幸いです。

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上田 さや香

みらぴか認定サポーター
大学で臨床心理学を学ぶ。「対話を通じて人の役に立ちたい」という軸をもとに人生のターニングポイントに携わりたいと気持ちから、ウェディングプランナーとしてキャリアをスタート。その後、大手人材紹介会社に勤務し、アドバイザーとして転職支援をはじめ、社員研修企画・講師を経験。独立後は、企業研修や社会人向けキャリアカウンセリングを中心に従事。これまでキャリア相談は約1,500件、研修講師は約6,000名を対象に実施。不妊治療や特別養子縁組で子どもを迎えた経験、さらには東京から長野への移住といったライフイベントを自身で経験し、「進路選択」や「仕事選び」という一つの側面だけでなく「生き方」という広義の意味で子どもとの関わり方や相談者の想いの整理をサポートを行っている。

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