子育てアカデミー

兄弟姉妹 不登校

みらぴか認定サポーターで不登校専門心理カウンセラーの田中勝悟です。

「なぜお兄ちゃん(お姉ちゃん)は学校に行かないの?僕も学校行きたくない」
そういうことを言われると、親としてもドキッとしてしまい、頭が真っ白になってしまいますよね。

実際、私への相談でも「兄(姉)だけではなく、弟(妹)まで不登校になったらどうしよう!?」
と不安になるお母さん、結構多いです。

ここでは、兄弟姉妹ともに不登校になる根本的な原因と、
その問題に対処するためのいくつかの方法について探ってみたいと思います。

本当に兄弟姉妹全員が不登校になるの?

まず、「実際、兄弟姉妹全員が不登校になる確率はどれぐらいなのか?」という疑問について根本的なお話をさせていただきます。

もちろん、全員が不登校というご家庭もあります。
一方で、その子以外は元気に学校に行っているケースも多いのです。

つまり、正解は「兄弟姉妹全員が不登校になることもあるし、ならないこともある」ということです。
じゃあ、その違いはいったい何なのでしょうか?
以下は、それについて書かせていただきます。

「お兄ちゃんの真似を弟がしたから」は大きな間違い

兄弟

次に、多くの方がされる「誤解」について書かせていただきます。

よく「お兄ちゃん(お姉ちゃん)の模倣で、弟(妹)も不登校になった」と考える人は多いです。
そうした視点で見てしまうと、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)の真似をしないように弟(妹)は注意してみておいた方がいい。じゃないと不登校になる可能性が高くなる」と考えてしまいがちです。

そうなってしまうと、お母さんは四六時中、弟(妹)が不登校にならないか見張るようになります。
これが3日くらいならできますが、1週間、1ヶ月も続けては出来ません。
段々とお母さんも疲弊してしまい、弟(妹)まで不登校になったらどうしよう・・・と不安と戦いながら過ごすことになります。

こんな状態ではお兄ちゃん(お姉ちゃん)のサポートなんてできませんし、弟も不安定になってしまいます。

兄弟姉妹で不登校になる原因は別のところにある

このように、お母さんも疲弊し、子ども達まで不安定になってしまうケースは多いのです。
そう考えると、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)の模倣で弟(妹)も不登校になる」という見方は百害あって一利なしと言えます。

もちろん、その視点が合っている方もいますが、「そう考えると不安で押しつぶされてしまいます」というのであれば、別の考え方をした方がいいと思います。

じゃあ、どう考えていけばいいのでしょうか?

それは、
「弟(妹)の方にも兄と同じ『学校への合わなさやしんどさ』があるのではないか」という視点です。

不登校の原因はもともと「学校への合わなさ」です。
上の子は学校への合わなさから行きづらさを感じ、その中でエネルギーが疲弊してしまい、頭痛や腹痛という形でSOSが出た結果、不登校となったのではないかと考えられます。

勿論、外的要因もありますが、「学校が合わない人」というのは、繊細さや集団の中で合わせるのが苦手であったり、個性が人一倍強かったりするという特徴を持っている人であることが多いです。

そうした「合わなさ」が下の子にもあったのではないかと考えていくと、兄弟姉妹の不登校をどう捉えればいいのか、新しい見方ができるのではないかと思います。

ポイントは子どもの気持ちを〇〇すること

上の子と同じで、下の子も学校に合わない気質を持っているのではないか?
そうした視点で見てみると、子どもへの関わり方や見方も変化してきます。

もし、下の子まで「学校に行きたくない」といった場合、私であればちょっと深呼吸して、「なんかあった?」とまずはその子の気持ちを聴いていくことに徹します。

そして、話を聴く中で、「あなたは学校に行くのと、家にずっといるの、どっちがいいの?」と質問してみます。

多くの子は「ずっと家にいるのはつまらないから嫌」と答えるのですが、もし学校への合わなさがあれば「学校に行くのは苦しい、だから家にずっといた方がましだ」と答えるかもしれません。

そういう言葉を聞きながら、まずは「この子も学校に行くのが苦しかったんだ」と理解していくことが大事です。
まずは、子どもの気持ちを理解していくということがスタートになります。
そこからご家族でこれからどうできるかを丁寧に話し合っていくことが解決の近道です。

まとめ

今回は兄弟姉妹の不登校についてお話しました。
ここでお伝えしたいのは、「下の子まで不登校にさせるものか!」と親が躍起にならなくてもいいということ。

それよりも、子どもの気持ちをまずは理解していき、その子に合った成長の仕方で一緒に歩んでいくことが大切だということです。

まずは肩の力を抜いて、深呼吸して、子ども達のことを素直に見てみましょう。
そうすると、子ども達の良さや「この子は大丈夫」と思えるポイントが少しずつ見えてきますよ。

これまで、不登校の子どもについてのコラムを掲載していますので、こちらもよかったら参考にしてみてください。

<今までの記事>
不登校からひきこもった子の支援(1)まずは理解すること
不登校の中学生の進路(1)通信制高校のメリット・デメリットとは?どんな高校か解説します

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田中 勝悟

みらぴか認定サポーター
大学院卒業後、スクールカウンセラー、心療内科、児童相談所、貧困層の就労支援のアドバイザーなど多くの領域で経験を積む。その傍ら2019年4月に「カウンセリングルームはぴっと」を開設。またオンラインスクール「不登校の親の学び場」を開講。5,000件を超える豊富な臨床経験から適切な助言を行うことで多くの親の共感を得る。また、エニアグラムを活用した見立て力の高さには多くの支援者から定評がある。著書に「不登校はチャンス」がある。

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